「Googleでワインセラーの選び方を検索して、おすすめも見たけれど、抜けている視点があった。そのことに気づけないまま選んでしまって、ちょっぴり後悔。」
この記事では、そんな切ない失敗を未然に防ぐべく、「Google検索結果の1番目から20番目までの記事」で触れられていた「ワインセラーを選ぶ際の視点を整理」し「最新版サマリーとしてチェックリストに」まとめています。
記事の後半では、最も多くおすすめされていた商品のベスト3、紹介されていたブランドの一覧についてもまとめましたので、ワインセラーを購入する際に、ぜひ、ご活用ください。
基礎知識をおさらい
ワインセラーとは?
どんな種類がある?
選ぶ視点は?
サイズは?
極小型 | 小型 | 中型 | 大型 | 超大型 |
~11本 | ~24本 | ~59本 | ~169本 | 170本~ |
相場は?
サイズ | 極小型 | 小型 | 中型 | 大型 | 超大型 |
短期 | 1万~ | 1万~ | 2万~ | – | – |
長期 | – | 2万~ | 4万~ | 12万~ | 35万~ |
同じサイズでも機能や冷却方式で大きく価格が前後します。
最初にざっくりと予算を決めておくことで、商品を選ぶ際、何を優先するかが明確になりやすいですよ!
冷却方式は、主として4種類
最初の1台や寝室に置く2台目などにピッタリです。
メリット
・モーターを使っておらず、振動や音がない
・温度変化がゆっくりでワインに優しい
デメリット
・静音性は高いが、排熱用ファンの音はある
・パワーが弱く外気温で庫内温度が変化しやすい
・長時間稼働するので、電気代が高い
・加温機能のないものも多いので寒冷地法では注意
パワーがあり、冷却機能が安定して高く、大型セラーや業務用は基本的にこの方式。
メリット
・パワーがあり、冷却機能が安定して高い
・扉を開け締めする際の温度変化にも強い
・長期間や大容量の保管や熟成に向いている
・電気代が安い
デメリット
・振動がある
・熟成目的なら、「防振処理」がされているものを
・振動音、モーター音があり、寝室やリビングに不向き
・重く、大型のものは一人で持ち上げられない
コンプレッサーの働きを状況にあわせて調整するのが「インバーター」の役割です。
メリット
従来のコンプレッサー式と比べ、省エネ
従来のコンプレッサー式と比べ、振動が小さい
デメリット
コンプレッサー式とほぼ同じ
メリット
・振動や音が小さく静か
・ワインセラー自体に負担が少なく、長く使える
・ペルチェ方式より冷却機能が高い
デメリット
・冷却機能がコンプレッサー式より低い
・取り扱いはドメティック社のみで選択肢が少ない
・加温機能のないものも多いので寒冷地法では注意
有名メーカーは?
ワインセラーは、故障やアフターケア対応など、買って終わりにならない場合も。
特に、長期熟成を目的にワインセラーを購入する場合には、多くの人に支持されている優良企業であることが重要です。
ワインセラー、買うなら私はどのタイプ?
ただし、冷蔵庫での保管は「一時的なものであればOK」という意見が大半です。
乾燥とにおい移りの問題がありますので、1ヶ月を超える保管を前提にするならワインセラーを使用しましょう。
ワインセラーを買うための
チェックリスト
買う時に知っておきたい視点を整理して、チェックリストにまとめました。
ワインセラーの購入時、ぜひ、ご活用ください。
サイズを決める
ワインセラーを買うと、以前よりワインを沢山買うようになった、という意見も多いです。
また、ご友人と飲み会をすることも多い方は、その会へ向けて収納した本数が一時的に増えることもあります。
そのため、スパークリングワインのボトルや「ブルゴーニュ型」のワインボトルなどは、規定の本数を収納することが出来ません。
また、高さのあるドイツワインやマグナムボトル、一升瓶などを入れる予定がある場合にも、入れることができるか確認するのがおすすめです。
積み重ねるにしても、2段まで、と考えていただくのがおすすめです。
また、置き方によっては、瓶が滑り落ちることもあるためご注意ください。
置く場所を決める
キッチンの空きスペースやちょっとした隙間に置くという場合も多いですが、壁やその他の家電と近すぎる場合、本来の冷却性能が発揮されない上、室内温度が上昇しやすくなり、冷却のために電気代が余計にかかるという悪循環に陥ることも。
置く場所を選ぶ時、またセラーのサイズを決めるときにはその点も考慮し、メーカーが規定している放熱のための空間を確保できるか確認しましょう。
✓ 直射日光が当たる場所
✓ レンジやオーブン、調理台など、熱気がある場所の近く
✓ 入れやウォークインクローゼットの中など、風通しの悪い場所
✓ 畳の上や傾斜のある床、机の上など、不安定で傾きやすい場所
✓ 水回りや水がかかりやすい場所
✓ 屋外
また、ペルチェ方式でも、換気用のファンの音が意外と大きいことがあります。
インテリアとしても楽しみたい場合には、静かな「ペルチェ方式」や「アンモニア方式(熱吸収式)」、もしくは静音機能のついたモデルがおすすめですが、可能ならお店に行って直接確認してみるのがベストです。
建築基準法が定める1㎡あたりに長期的に置いて問題ない重量の最低基準が180kgなので、場合によっては床が抜ける可能性があります。
大きなワインセラーを選ぶ際には、管理会社に耐荷重を、メーカーに実際にワインを入れた状態での重量を確認してみることをおすすめします。
傷がつかないような素材の場所を選ぶか、傷をつけないための対策をするのがおすすめ。
見た目も重要
ガラス扉のものを選ぶ際には、紫外線対策がされているものを選びましょう。
また、ガラス扉のものの中には、3重になっていて間に断熱材が入っているものなどもあるので、材質もチェックしてみてくださいね。
お部屋のイメージにあったデザインのものを探してみてください。
もし、外から「エチケット」が見えるようにディスプレイしたいときには、斜めにワインを置けるようになっているものなど、「エチケットを見せる形で保管」することを想定したワインセラーを選ぶのがおすすめです。
ワイン好きのお友達と集まってワイン談義に花を咲かせる時、持っているワインを自慢したい場合にも要チェックな視点です。
機能について知る
細かい調整が必要な場合には、1℃刻みでの調整ができるか確認しましょう。
一時保管であれば、乾燥でコルクが縮み空気が入ることでワインが酸化してしまったり、コルクが緩んでワインが漏れたりということもないので、湿度の調整機能はなくても良い、という意見も。
セラーの使い始めには、少し気にかけ、乾燥が気になるときはコップ一杯の水をセラー内に置いておくのも手です。
加湿トレー式のものもあり、梅雨時期の結露トレーにもなり便利、との意見もありました。
外気を取り込み、冷却器周りの結露で加湿した上で庫内の空気と入れ替えます。
ワインセラーを買って保管したいワインを入れるのですから、異常に気づける体制が整っているかどうかは非常に重要です。
いくら性能の良いワインセラーでも、扉がしっかり閉まっていなければ温度も湿度も保てませんので、このお知らせ機能はとても有用です。
特に、高級ワインを長期熟成させたい場合など、この機能があると安心ですよね。
地震時にドアが勝手に開かないので、ワインの庫外への落下を防ぐことができます。
熟成させるなら
自宅でワインを熟成させるというのは、ワインセラーを使い、数年から数十年に渡って、途切れることなくこの環境を保つ、ということです。
毎日ワインを楽しみたい場合、毎日ドアの開け閉めが発生するので、熟成用とデイリーワイン用でセラーを分けるのが理想といえます。
メーカー選びを考える
特に、長期熟成を目的にワインセラーを購入する場合には、多くの人に支持されている優良企業であることが重要です。
商品を選びながらチェックしたいポイント
ワインの「保管」に最適な温度は、赤ワインも白ワインも16℃。
白ワインは飲みたいタイミングの数十分前に別室に移しておけば冷蔵庫で冷やすよりも一層美味しくいただけます。
例えば、日本酒も一緒に保管したい場合など、本当に2温度帯で分けられる商品か確認しておくことも重要です。
スパークリングワインやブルゴーニュ型ボトルのワイン、ロングボトルのワインを好まれている場合には、その点を加味してサイズを選んでください。
対応可能な高さについては、商品詳細に記載があったり、なくても問い合わせたら確認ができるので、背が高いボトルのワインを好まれる方は必ず確認されるようにおすすめします。
の開閉はなるべく少なく、かつ短時間に抑えたいので、外からどのワインが収納されているか見られないと「不便」です。
「強化ガラス+遮熱Low-E+断熱Low-E」など、特殊な加工を施したガラスを2枚、3枚と使うことで断熱効果を高めている商品もあります。
また、温度設定の幅の注意書きに「外気温から-◯℃」となっている場合もあります。
この場合、外気温が高すぎる時にワインを適温で保管できないので、こちらも注意して確認されることをおすすめします。
使用可能外気温を確認することで、置きたい場所でしっかり性能を発揮してくれる製品かどうかがわかります。
また、停電や故障などのトラブルの際も内部の温度を保てる時間が長くなります。
コンプレッサー式でない場合には、年間消費電力量(◯kWh/年で書かれている項目)の表示義務がないので、記載されていない場合も。
その場合に年間の電気代を計算する式は、「1時間あたり消費電力×製品の使用時間×電気料金単価×365日」です。
例えば、消費電力が100Wと記載されている場合、ワインセラーは24時間使用する製品ですので、100W(0.1kw)×24h×365日=87600(876kWh)となります。
電気料金単価は、お使いの電力会社によって異なりますが、27円/kWhと仮定すると、876×27=23652円。
ただし、これは244時間365日フル稼働したときの場合であり、ワインセラーは一度庫内の温度を下げたら、その温度を保つような運転に切り替わるため、この数字よりは少ない金額になると考えて構いません。
ワインセラー内は多湿な環境となっており、カビが繁殖しやすいです。
長期の熟成を前提としたワインには、コルクにカビが生えているのが一般的ですが、カビが見られないワインでも、販売元のセラーからカビの胞子がついてきている場合があります。
コンプレッサー式のセラーをリビングや書斎に置き、ペルチェ方式の超小型セラーを寝室に置くなど、使い分けを検討するのもおすすめです。
ワインの一時保管を目的としている場合、基本的にはワインクーラーで問題ありません。
最も多く紹介されていた
ベスト商品をチェック!
この記事は、2021年8月2日10時に「ワインセラー選び方」というキーワードで検索し、1番目から20番目までの記事で触れられていた視点をチェックリストとしてまとめたものです。
ワインセラーを選ぶ際の視点を整理し、最新版サマリーとして作成しました。
ここからは、今回まとめた20の記事で、最も多く紹介されていた商品を、紹介されていた回数の多い順に紹介します。
紹介されていた回数:8回
日本のためのワインセラー
PlusQ BWC-008P
価格:12,480円(税込)
暖色の庫内灯に木製のワインラックが高級感あふれる雰囲気のこの製品は、ブラックとホワイトの2色展開で、エントリーモデルとして人気を博しています。
収納本数は8本とコンパクトで、ペルチェ式を採用しているため静かです。
サイズ / 幅27cm 奥行52.5cm 高さ45cm 重量10.3kg
収納可能ボトルサイズ / 幅80mm 325mm
ペルチェ方式 / 8本 / 4-22℃(周囲温度-約15℃まで)
※2021年8月19日時点の情報です。
紹介されていた回数:8回
セラー専科の看板商品
ルフィエール ペルチェライン LW-S12
価格:14,080円(税込)
スッとスリムでシンプル、腰下までのコンパクト設計でありつつ、太めさのあるシャンパーニュボトル(直径80mmまで)や高さのあるドイツワインボトル(高さ30mmまで)も収納できる使い勝手の良さが魅力です。
12本収納でき、ペルチェ方式を採用した短期保管向けの製品で、ワインを冷蔵庫で保管するにはちょっと多くなってきたなという初心者の方の最初の1台やリビングに気軽なデイリーワイン用のセラーが欲しいんだよね、という愛好家の方の2台目などにぴったり。
ペルチェ方式 / 12本 / 4-22℃(周囲温度-約15℃まで)
サイズ / 幅28cm 奥行56.7cm 高さ67.5cm 重量14.2kg
※2021年8月19日時点の情報です。
紹介されていた回数:7回
ワインの液温を保てる独自技術
さくら製作所 ZERO Advance SA22
価格:65,040円(税込)
さくら製作所の強みである独自技術は、セラー庫内の温度ではなく、保管してあるワインの温度を設定温度にできます。
ワインバーやレストランのプロも愛用するこのメーカーが、「インテリア性と完璧な温度管理を両立させる」というコンセプトで開発したのが、このZERO Advanceシリーズ。
棚を外せば日本酒の一升瓶も保管でき、使い方も幅広い銘品セラーと言えます。
コンプレッサー方式 / 22本 / 0-22℃(1℃刻みで設定可)
サイズ / 幅39cm 奥行53cm 高さ71cm 重量33kg
※2021年8月19日時点の情報です。
5回紹介されていたのは5商品
ペルチェ方式 / 8本 / ¥9,480 / 商品を見る
ペルチェ方式 / 8本 / ¥18,000 / 商品を見る
ペルチェ方式 / 18本 / ¥39,500 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 38本 / ¥77,840 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 38本 / ¥97,530 / 商品を見る
4回紹介されていたものも5商品
ペルチェ方式 / 32本 / ¥26,180 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 12本 / ¥45,790 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 22本 / ¥51,400 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 18本 / ¥59,400 / 商品を見る
コンプレッサー方式 / 34本 / ¥71,940 / 商品を見る
紹介されていたブランドをチェック
最後に、今回まとめた20の記事で紹介されていたワインセラーのメーカー、ブランドを一覧でご紹介します。
「高級ワインセラー」として有名です。
日本オフィシャルサイトが充実しており、正規代理店なども探しやすく、何かあったときも安心のメーカーとなっています。
フランス / Q&A / 公式サイト
日本 / 公式サイト
編集部後記
大小に関わらず、選択をする時に私たちは情報収集をしますよね。
その際に、ネット検索を利用するのは、最も一般的な方法の一つです。
でも、「最初に出会ったサイトで触れられていなかった視点」があることに気付かず、失敗してしまうことって少なくない。
だからこそ、いくつかの記事を読んでみるという方も多いのではないでしょうか。
情報を発信する側の私たちも、新しい記事を書く際、どんな情報が求められているのかを知るために多くの記事を読んでいます。
そして「1番目から20番目までのうち、1つの記事でしか触れられていないにも関わらずとても重要そうな視点」に出会うことも・・・。
そんな経験を積み重ねる中で、上位記事で触れられている全ての視点を一覧性のあるリストにすること、そして、その情報を定期的に更新することは、価値があることなのではないか、と考えるようになりました。
もちろん、情報収集を重ねる中で、独自に発見した新しい視点や、専門家の方にお話を伺ったりご監修をいただくことで出てきた視点も、一緒に掲載し、随時更新しています。
今回は、ワインセラーの選び方をチェックリストにまとめました。
「ワインを愉しむ」ことを真面目に考えた時、ワインセラーは必須の設備。
でも、目的によって選ぶべき商品も変わりますし、価格の幅もひろく、迷われる方が多いものでもあると思います。
この記事との出会いが、みなさんの「後悔なき選択」に貢献できていましたら、これほど嬉しいことはありません。