【2021完全版】ワインセラーの選び方チェックリスト|視点をもれなく総まとめ!

「Googleでワインセラーの選び方を検索して、おすすめも見たけれど、抜けている視点があった。そのことに気づけないまま選んでしまって、ちょっぴり後悔。」

この記事では、そんな切ない失敗を未然に防ぐべく、「Google検索結果の1番目から20番目までの記事」で触れられていた「ワインセラーを選ぶ際の視点を整理」「最新版サマリーとしてチェックリストに」まとめています。

記事の後半では、最も多くおすすめされていた商品のベスト3、紹介されていたブランドの一覧についてもまとめましたので、ワインセラーを購入する際に、ぜひ、ご活用ください。

基礎知識をおさらい

ワインセラーとは?

ワインを保管するための家電。
温度、湿度を管理でき、光や振動を与えずに、ワインを安静に寝かせることができる。

どんな種類がある?

ワインを短期保管するのに向いているもの
ワインを長期熟成させるために使いたいもの

選ぶ視点は?

目的を達せる機能が搭載されているか
サイズは過不足ないか
価格は予算内におさまっているか

サイズは?

極小型 小型 中型 大型 超大型
~11本 ~24本 ~59本 ~169本 170本~
超小型:寝室の2台目などに
小型:短期保存、初心者向け
中型:まとめ買い、長期熟成初心者向け
大型:長期熟成、コレクション向け
超大型:長期熟成、業務用

相場は?

サイズ 極小型 小型 中型 大型 超大型
短期 1万~ 1万~ 2万~
長期 2万~ 4万~ 12万~ 35万~

同じサイズでも機能や冷却方式で大きく価格が前後します。
最初にざっくりと予算を決めておくことで、商品を選ぶ際、何を優先するかが明確になりやすいですよ!

冷却方式は、主として4種類

ペルチェ方式
リーズナブルで静か。
最初の1台や寝室に置く2台目などにピッタリです。
メリット
・モーターを使っておらず、振動や音がない
・温度変化がゆっくりでワインに優しい
デメリット
・静音性は高いが、排熱用ファンの音はある
・パワーが弱く外気温で庫内温度が変化しやすい
・長時間稼働するので、電気代が高い
・加温機能のないものも多いので寒冷地法では注意
コンプレッサー方式
冷蔵庫と同じ冷却方式。
パワーがあり、冷却機能が安定して高く、大型セラーや業務用は基本的にこの方式。
メリット
・パワーがあり、冷却機能が安定して高い
・扉を開け締めする際の温度変化にも強い
・長期間や大容量の保管や熟成に向いている
・電気代が安い
デメリット
・振動がある
・熟成目的なら、「防振処理」がされているものを
・振動音、モーター音があり、寝室やリビングに不向き
・重く、大型のものは一人で持ち上げられない
インバーター・コンプレッサー方式
静かさとパワー。既存方式のいいとこ取り。
コンプレッサーの働きを状況にあわせて調整するのが「インバーター」の役割です。
メリット
従来のコンプレッサー式と比べ、省エネ
従来のコンプレッサー式と比べ、振動が小さい
デメリット
コンプレッサー式とほぼ同じ
アンモニア方式(熱吸収式)
高性能で静かなワインセラー
メリット
・振動や音が小さく静か
・ワインセラー自体に負担が少なく、長く使える
・ペルチェ方式より冷却機能が高い
デメリット
・冷却機能がコンプレッサー式より低い
・取り扱いはドメティック社のみで選択肢が少ない
・加温機能のないものも多いので寒冷地法では注意

有名メーカーは?

ワインセラーは、故障やアフターケア対応など、買って終わりにならない場合も。
特に、長期熟成を目的にワインセラーを購入する場合には、多くの人に支持されている優良企業であることが重要です。

forster japan フォルスタージャパン
国内トップシェアを誇る、国産ワインセラーメーカー。
日本 / Q&A / 公式サイト
EUROCAVE ユーロカーブ
世界で初めてワインセラーを開発・販売したメーカー。高級ワインセラーの代名詞。
フランス / Q&A / 公式サイト
さくら製作所
日本の気候に合せたワインセラーで最近急激に人気を集めている新進気鋭のセラーメーカー。
日本 / Q&A / 公式サイト
Lefier ルフィエール
セラー専科の看板ブランド。コンパクトタイプが得意。
日本 / Q&A / 公式サイト

ワインセラー、買うなら私はどのタイプ?

実は冷蔵庫でも十分な場合
赤ワインを飲まず、主に、白ワインやスパークリングワインを好み、買ってきたワインをすぐに飲む、という方の場合、ワインセラーは必要なく、冷蔵庫で十分という意見も。
ただし、冷蔵庫での保管は「一時的なものであればOK」という意見が大半です。
乾燥とにおい移りの問題がありますので、1ヶ月を超える保管を前提にするならワインセラーを使用しましょう。
デイリーワインを4、5本以上保管したい
ペルチェ式の極小型
熟成もまとめ買いもしないけどストックは多め
ペルチェ式の小型
熟成は興味ないけどまとめ買いはする
ペルチェ式かコンプレッサー式の小型か中型
長期熟成にチャレンジしてみたい
コンプレッサー式の小型か中型
長期熟成やコレクションを存分に愉しみたい
コンプレッサー式の中型か大型

ワインセラーを買うための
チェックリスト

買う時に知っておきたい視点を整理して、チェックリストにまとめました。
ワインセラーの購入時、ぜひ、ご活用ください。

サイズを決める

入れたいワインの本数は「現在のストック本数+α」で考える
隙間なく収納すると冷却効率も悪くなりますし、ちょっと大きい瓶のワインを買うこともあります。
ワインセラーを買うと、以前よりワインを沢山買うようになった、という意見も多いです。
また、ご友人と飲み会をすることも多い方は、その会へ向けて収納した本数が一時的に増えることもあります。
ボトルの形状によって収納できる本数が変わる!
ワインセラーの収納可能本数は、「ボルドー型」の細身で一般的な高さ(約30cm)のものを基準にしています。
そのため、スパークリングワインのボトルや「ブルゴーニュ型」のワインボトルなどは、規定の本数を収納することが出来ません。
また、高さのあるドイツワインやマグナムボトル、一升瓶などを入れる予定がある場合にも、入れることができるか確認するのがおすすめです。
まとめ買いをするなら12本以上収納できるもの
通販でワインを購入する場合、1ケース12本までは送料が一律という場合が多く、またワインが届くときにセラーが空っぽということはまずないので、まとめ買いをするなら12本サイズだと絶対に小さいです。
ボトルを積み上げて保管はあまりよくない
ワインを沢山保管できるが、適切な温度での保管が難しくなるので、おすすめできません。
積み重ねるにしても、2段まで、と考えていただくのがおすすめです。
また、置き方によっては、瓶が滑り落ちることもあるためご注意ください。
ワインをコレクションするか?
コレクションするなら、基本的に1本買ったらその席は最低でも数年間は空かないものと考える必要がありますので、それも踏まえてサイズを検討しましょう。

置く場所を決める

置きたい場所には、セラーのサイズに対して、上下左右に数センチの余裕があるか?
ワインセラーは放熱することで庫内を冷やしているため、セラーの周りに数センチ、放熱のための空間が必要です。
キッチンの空きスペースやちょっとした隙間に置くという場合も多いですが、壁やその他の家電と近すぎる場合、本来の冷却性能が発揮されない上、室内温度が上昇しやすくなり、冷却のために電気代が余計にかかるという悪循環に陥ることも。
置く場所を選ぶ時、またセラーのサイズを決めるときにはその点も考慮し、メーカーが規定している放熱のための空間を確保できるか確認しましょう。
ワインセラーの設置に向いていない場所ではないか?
以下の場所はワインセラーの設置を避けるべき。
✓ 直射日光が当たる場所
✓ レンジやオーブン、調理台など、熱気がある場所の近く
✓ 入れやウォークインクローゼットの中など、風通しの悪い場所
✓ 畳の上や傾斜のある床、机の上など、不安定で傾きやすい場所
✓ 水回りや水がかかりやすい場所
✓ 屋外
キッチンなど冷房をあまり使わない場所に設置する場合、パワーのあるコンプレッサー式がおすすめ!
寝室やリビングなど、静かな場所に置く場合、静音性能に注目!
冷蔵庫と同じシステムで庫内を冷却するコンプレッサー方式のワインセラーは、振動音とモーター音が意外と大きく、特に寝室には気になってしまって置けない場合も。
また、ペルチェ方式でも、換気用のファンの音が意外と大きいことがあります。
インテリアとしても楽しみたい場合には、静かな「ペルチェ方式」や「アンモニア方式(熱吸収式)」、もしくは静音機能のついたモデルがおすすめですが、可能ならお店に行って直接確認してみるのがベストです。
置きたい場所の「耐荷重」を確認!超大型セラーの場合、床が抜けることも。
大きいワインセラーになると、セラーの重量が100kg前後、そこに100本、200本とワインを入れると総重量が200kg以上となることも珍しくありません。
建築基準法が定める1㎡あたりに長期的に置いて問題ない重量の最低基準が180kgなので、場合によっては床が抜ける可能性があります。
大きなワインセラーを選ぶ際には、管理会社に耐荷重を、メーカーに実際にワインを入れた状態での重量を確認してみることをおすすめします。
重い家電なので、床材に傷がつくかも。
長く設置することで、その下の床材に跡や傷がつくことも多いです。
傷がつかないような素材の場所を選ぶか、傷をつけないための対策をするのがおすすめ。

見た目も重要

ガラス扉のものは、紫外線対策がされているかと断熱性能をチェック。
ワインセラーのドアは、「標準扉」と「ガラス扉」に分けられます。
ガラス扉のものを選ぶ際には、紫外線対策がされているものを選びましょう。
また、ガラス扉のものの中には、3重になっていて間に断熱材が入っているものなどもあるので、材質もチェックしてみてくださいね。
白を基調にしたワインセラーもある。
ワインセラーと言うと、黒のイメージがあるかもしれませんが、白を基調にしたものや、シルバーや木目がアクセントになったデザインのものもあります。
お部屋のイメージにあったデザインのものを探してみてください。
ワインのエチケットが見えるようにディスプレイできる製品もある。
多くのワインセラーは、縦にワインを寝かせるので、外からはキャップシールか瓶の底しか見えません。
もし、外から「エチケット」が見えるようにディスプレイしたいときには、斜めにワインを置けるようになっているものなど、「エチケットを見せる形で保管」することを想定したワインセラーを選ぶのがおすすめです。
ワイン好きのお友達と集まってワイン談義に花を咲かせる時、持っているワインを自慢したい場合にも要チェックな視点です。
扉の開く向きを確認しよう。
右開きのものが多いですが、付け替えることができるタイプのワインセラーもあります。

機能について知る

静音性能を重視するなら「ペルチェ方式」「アンモニア方式(熱吸収式)」
冬場に氷点下が続く地域の場合は、一時保管用でも加温機能がある商品を。
1度刻みでの温度調節は、できる製品と出来ない製品がある。
1℃刻みでの温度調整ができるものとできないものがあります。
細かい調整が必要な場合には、1℃刻みでの調整ができるか確認しましょう。
加「湿」機能
加湿機能は電気代が大きくなりがちです。
一時保管であれば、乾燥でコルクが縮み空気が入ることでワインが酸化してしまったり、コルクが緩んでワインが漏れたりということもないので、湿度の調整機能はなくても良い、という意見も。
セラーの使い始めには、少し気にかけ、乾燥が気になるときはコップ一杯の水をセラー内に置いておくのも手です。
加湿トレー式のものもあり、梅雨時期の結露トレーにもなり便利、との意見もありました。
換気しながら湿度を調整する加湿循環方式
ワインにとって重要な湿度の調整と風通しの良さを作り出す、湿度調整システムのこと。
外気を取り込み、冷却器周りの結露で加湿した上で庫内の空気と入れ替えます。
故障やイレギュラーに気付くために、温度表示はとても重要!
故障や酷暑で庫内の温度が上がってしまっていることに気づけるかどうかは、温度表示があるかどうかにかかっています。
ワインセラーを買って保管したいワインを入れるのですから、異常に気づける体制が整っているかどうかは非常に重要です。
「誤操作」を防止するタッチパネルロック機能
小さなお子様がいらっしゃる場合などにも。
ドアの閉め忘れアラーム機能
冷蔵庫のように、一定時間ドアが開いたままになっているとき、アラームで知らせてくれる機能を搭載したワインセラーがあります。
いくら性能の良いワインセラーでも、扉がしっかり閉まっていなければ温度も湿度も保てませんので、このお知らせ機能はとても有用です。
特に、高級ワインを長期熟成させたい場合など、この機能があると安心ですよね。
意図しない開閉を防ぐドアロック機能
小さなお子様がいらっしゃる場合にはいたずら防止になります。
地震時にドアが勝手に開かないので、ワインの庫外への落下を防ぐことができます。
繊細な温度管理にはダブル温度センサー
庫内の温度が、上部と下部で違う、という事態を防ぐためにセンサーが2箇所に搭載されているモデルは、温度管理が徹底しているワインセラーに多いです。

熟成させるなら

年間を通して、ワインの保存に最適な環境を保てることが重要!
ワインにとって理想的な環境は、温度12-15℃、湿度60-70%、振動がなく、光が当たらず、においのこもらない風通しの良い場所。
自宅でワインを熟成させるというのは、ワインセラーを使い、数年から数十年に渡って、途切れることなくこの環境を保つ、ということです。
加温機能が必須
5℃以下ですと、酵母などの微生物が活動できず、熟成が進みません。ワインセラーと書かれていても加温機能がないものがあるので注意!
湿度調整機能が必要
日本は基本的に多湿だが、冬季は乾燥するので、高級ワインを熟成させるなら湿度の調整ができるセラーが望ましい。
高い信頼を寄せられている一流メーカーを選びたい
ワインセラーよりも高いワインを熟成させる場合もあるものですから、保証がしっかりしていて、実績のあるメーカーを選ぶことをおすすめします。
耐用年数を確認しよう
高級ワインを10年以上保管する場合もあるので、長期間の使用に耐えうる商品を選ぶことが重要です。
長期熟成と毎日の晩酌、どちらも楽しみたいなら2台体制が理想!
ワインの長期熟成では、できる限り光に当てず、振動を与えず、一定の温度・湿度で「安静に寝かせる」ことがとても大切です。
毎日ワインを楽しみたい場合、毎日ドアの開け閉めが発生するので、熟成用とデイリーワイン用でセラーを分けるのが理想といえます。
自宅保管での長期熟成は、劣化リスクがある
すでに熟成した商品を購入するのも手
安い値段で早めに買って熟成させるメリットより、劣化リスクと電気代のデメリットが大きい、と考える人もいる。

メーカー選びを考える

メーカー保証とサポート体制を確認しよう!
人気のあるブランド・メーカーがおすすめ
ワインセラーは、故障やアフターケア対応など、買って終わりにならない場合もある商品。
特に、長期熟成を目的にワインセラーを購入する場合には、多くの人に支持されている優良企業であることが重要です。
廃棄・リサイクルの際、回収を行ってくれる販売元メーカーもある
メーカーが回収をしてくれる場合、廃棄の際には発生する費用がサイクル料のみになります。

商品を選びながらチェックしたいポイント

2つの部屋に分かれていて、2パターンの設定ができるワインセラーもある
必須ではないが、白ワインの飲み頃である6 – 10℃に設定できる別室があればとても便利。
ワインの「保管」に最適な温度は、赤ワインも白ワインも16℃。
白ワインは飲みたいタイミングの数十分前に別室に移しておけば冷蔵庫で冷やすよりも一層美味しくいただけます。
2温度帯のワインセラーの場合、完全独立温度制御が可能な商品か確認!
2温度帯タイプのものでも、仕切りがなく、庫内の温度を明確には分けられない商品もあります。
例えば、日本酒も一緒に保管したい場合など、本当に2温度帯で分けられる商品か確認しておくことも重要です。
収納したい「本数」が収納できるサイズか?ボトルによって収納できる本数は変わります!
繰り返しになりますが、ワインセラーの収納可能本数は、「ボルドー型(細身で高さも約30cm)」を基準に記載されています。
スパークリングワインやブルゴーニュ型ボトルのワイン、ロングボトルのワインを好まれている場合には、その点を加味してサイズを選んでください。
シャンパンボトルや一升瓶が入る棚があるか?
棚を外せば入ると書かれている場合、その状態で何本入るのか確認をしておくことをおすすめします。
背が高いロングボトルも入るか?
特に注意したいのが「ドイツワイン」で、背が高い(約35cmになるものもある)ためそもそも収納できない、というパターンがあります。
対応可能な高さについては、商品詳細に記載があったり、なくても問い合わせたら確認ができるので、背が高いボトルのワインを好まれる方は必ず確認されるようにおすすめします。
扉が透明な場合、紫外線対策はされているか?
殆どの商品は、UVカット対策がされていますが、どれくらいカットされるのかや、併せて断熱性能はどうなのかについても確認しておくと安心です。
扉が透明な場合、入れてあるワインの銘柄は確認できそうか?
ガラス扉の商品でも、3重構造で断熱材が挟まれているものや、ミラーガラスのもの、暗い色合いでほとんど内部が確認できないものなどもあります。
の開閉はなるべく少なく、かつ短時間に抑えたいので、外からどのワインが収納されているか見られないと「不便」です。
扉の素材は確認したか?
ワインセラーのガラス扉には、「2枚のガラスの間に空気層が設けられ、断熱機能が高いペアガラス(複層ガラス)」、「複層ガラスにLowーE(Low Emissivity ロー・エミシビティーの略で、太陽の放射熱を低減する働きを強化する、という意味)という特殊な金属膜を施すことで、更に断熱・遮熱効果を高めたLowーEガラス」の2種類のガラスが使われることが多いです。
「強化ガラス+遮熱Low-E+断熱Low-E」など、特殊な加工を施したガラスを2枚、3枚と使うことで断熱効果を高めている商品もあります。
庫内灯はついているか?
収納しているワインの銘柄確認のために、庫内灯があると便利です。
庫内灯の色あいは確認したか?
白色ですと内部を確認しやすく、暖色系ですと上品で落ち着いた印象になる場合が多いです。
ボディの塗装の質感は確認したか?
自宅に置くものですから、塗装の質感も確認して他のインテリアとマッチするか確認しておくことをおすすめします。
操作音は嫌いな音じゃないか?
操作音が鳴るものについては、その音が苦手な音ではないか、またその音を消せるかなど、特に音に敏感な人は問い合わせるなどして確認しておくのがおすすめです。
ラックの素材は確認したか?
木製はカビが生える可能性があるが、瓶に傷がつきにくい。
庫内の温度がわかる表示版がついているか?
温度計を中に置くことでも解決出来ますが、扉を開閉せずに庫内の温度を確認できるのはとても便利です。
寝室に置く場合、製品が発するライトがストレスになることも
真っ暗で眠りたい場合、表示版や小さなランプなどが常に点灯している製品ですと、ストレスを感じるという意見も。
温度設定の幅は確認したか?
0℃まで冷やせるワインセラーもあり、日本酒やビールなどのお酒も冷やしたいという場合に便利です。
また、温度設定の幅の注意書きに「外気温から-◯℃」となっている場合もあります。
この場合、外気温が高すぎる時にワインを適温で保管できないので、こちらも注意して確認されることをおすすめします。
「使用可能外気温」は確認したか?
外気温が高すぎる場合に、ワインを適温で保存できない製品もあります。
使用可能外気温を確認することで、置きたい場所でしっかり性能を発揮してくれる製品かどうかがわかります。
「断熱性能」は確認したか?
断熱性能が高いものほど、一度温度を下げてしまえばそれを保つだけで良いので、省エネに。
また、停電や故障などのトラブルの際も内部の温度を保てる時間が長くなります。
転倒防止器具を取り付けるための金具があるか?
特に、背が高くスリムなタイプの製品は、地震で倒れやすいので、対策が必須です。
「年間消費電力量」(◯kWh/年で書かれている項目)で、年間の電気代を比較したか?
ワインセラーにかかる年間の電気代は、「年間消費電力量」(◯kWh/年で書かれている項目)×電気料金単価(円/kWh)で計算できます。
コンプレッサー式でない場合には、年間消費電力量(◯kWh/年で書かれている項目)の表示義務がないので、記載されていない場合も。
その場合に年間の電気代を計算する式は、「1時間あたり消費電力×製品の使用時間×電気料金単価×365日」です。
例えば、消費電力が100Wと記載されている場合、ワインセラーは24時間使用する製品ですので、100W(0.1kw)×24h×365日=87600(876kWh)となります。
電気料金単価は、お使いの電力会社によって異なりますが、27円/kWhと仮定すると、876×27=23652円。
ただし、これは244時間365日フル稼働したときの場合であり、ワインセラーは一度庫内の温度を下げたら、その温度を保つような運転に切り替わるため、この数字よりは少ない金額になると考えて構いません。
製品の耐用年数を確認したか?
ワインと一緒にワイン以外のものを保管しようとしていないか?
ワイン以外のものの保管にも使用できますが、ワインとワイン以外のものを一緒に保管するとワインへの匂い移りがあるだけでなく、カビや菌がワイン以外のものに移ってしまうこともあるので、一緒に保存してはいけません。
ワインセラー内は多湿な環境となっており、カビが繁殖しやすいです。
長期の熟成を前提としたワインには、コルクにカビが生えているのが一般的ですが、カビが見られないワインでも、販売元のセラーからカビの胞子がついてきている場合があります。
用途別の2台持ちを検討したか?
例えば、「ワインの熟成には安心感のあるコンプレッサー式がいいけど、デイリーワインは寝室に置きたい。」というような時。
コンプレッサー式のセラーをリビングや書斎に置き、ペルチェ方式の超小型セラーを寝室に置くなど、使い分けを検討するのもおすすめです。
その商品は本当にワイン「セラー」か?
「ワインセラー」と記載されていても、加温機能がなく冬場に適温を保つことが出来ない「ワインクーラー」であるという場合も少なくないため、ご確認ください。
ワインの一時保管を目的としている場合、基本的にはワインクーラーで問題ありません。

最も多く紹介されていた
ベスト商品をチェック!

この記事は、2021年8月2日10時に「ワインセラー選び方」というキーワードで検索し、1番目から20番目までの記事で触れられていた視点をチェックリストとしてまとめたものです。
ワインセラーを選ぶ際の視点を整理し、最新版サマリーとして作成しました。

ここからは、今回まとめた20の記事で、最も多く紹介されていた商品を、紹介されていた回数の多い順に紹介します。

紹介されていた回数:8回
日本のためのワインセラー
PlusQ BWC-008P

価格:12,480円(税込)

暖色の庫内灯に木製のワインラックが高級感あふれる雰囲気のこの製品は、ブラックとホワイトの2色展開で、エントリーモデルとして人気を博しています。
収納本数は8本とコンパクトで、ペルチェ式を採用しているため静かです。

サイズ / 幅27cm 奥行52.5cm 高さ45cm 重量10.3kg
収納可能ボトルサイズ / 幅80mm 325mm
ペルチェ方式 / 8本 / 4-22℃(周囲温度-約15℃まで)
※2021年8月19日時点の情報です。

紹介されていた回数:8回
セラー専科の看板商品
ルフィエール ペルチェライン LW-S12

価格:14,080円(税込)
スッとスリムでシンプル、腰下までのコンパクト設計でありつつ、太めさのあるシャンパーニュボトル(直径80mmまで)や高さのあるドイツワインボトル(高さ30mmまで)も収納できる使い勝手の良さが魅力です。
12本収納でき、ペルチェ方式を採用した短期保管向けの製品で、ワインを冷蔵庫で保管するにはちょっと多くなってきたなという初心者の方の最初の1台やリビングに気軽なデイリーワイン用のセラーが欲しいんだよね、という愛好家の方の2台目などにぴったり。

ペルチェ方式 / 12本 / 4-22℃(周囲温度-約15℃まで)
サイズ / 幅28cm 奥行56.7cm 高さ67.5cm 重量14.2kg
※2021年8月19日時点の情報です。

紹介されていた回数:7回
ワインの液温を保てる独自技術
さくら製作所 ZERO Advance SA22

価格:65,040円(税込)

さくら製作所の強みである独自技術は、セラー庫内の温度ではなく、保管してあるワインの温度を設定温度にできます。
ワインバーやレストランのプロも愛用するこのメーカーが、「インテリア性と完璧な温度管理を両立させる」というコンセプトで開発したのが、このZERO Advanceシリーズ。
棚を外せば日本酒の一升瓶も保管でき、使い方も幅広い銘品セラーと言えます。

コンプレッサー方式 / 22本 / 0-22℃(1℃刻みで設定可)
サイズ / 幅39cm 奥行53cm 高さ71cm 重量33kg
※2021年8月19日時点の情報です。

5回紹介されていたのは5商品

アイリスオーヤマ PWC-251P-B

ペルチェ方式 / 8本 / ¥9,480 / 商品を見る

デバイスタイル CE-8W

ペルチェ方式 / 8本 / ¥18,000 / 商品を見る

デバイスタイル CF-P18W

ペルチェ方式 / 18本 / ¥39,500 / 商品を見る

さくら製作所 ZERO CLASS SB38

コンプレッサー方式 / 38本 / ¥77,840 / 商品を見る

さくら製作所 ZERO Advance SA38

コンプレッサー方式 / 38本 / ¥97,530 / 商品を見る

4回紹介されていたものも5商品

ルフィエール LW-D32

ペルチェ方式 / 32本 / ¥26,180 / 商品を見る

さくら製作所 FURNIEL SAB-50G

コンプレッサー方式 / 12本 / ¥45,790 / 商品を見る

さくら製作所 ZERO CLASS SB22

コンプレッサー方式 / 22本 / ¥51,400 / 商品を見る

フォルスタージャパン FJN-65G

コンプレッサー方式 / 18本 / ¥59,400 / 商品を見る

フォルスタージャパン FJH-108

コンプレッサー方式 / 34本 / ¥71,940 / 商品を見る

紹介されていたブランドをチェック

最後に、今回まとめた20の記事で紹介されていたワインセラーのメーカー、ブランドを一覧でご紹介します。

Artevino アルテビノ
フランスのトップセラーメーカー。
ワインの保存・熟成には最適と、ヨーロッパでも最高の評価を受けている老舗です。
フランス / Q&A / 公式サイト
EUROCAVE ユーロカーブ
世界で初めてワインセラーを開発・販売したメーカー。
「高級ワインセラー」として有名です。
日本オフィシャルサイトが充実しており、正規代理店なども探しやすく、何かあったときも安心のメーカーとなっています。
フランス / Q&A / 公式サイト
forster japan フォルスタージャパン
国内トップシェアを誇る、国産ワインセラーメーカーです。
修理やメンテナンスも充実しています。
日本 / Q&A / 公式サイト
Lefier ルフィエール
セラー専科の看板ブランド。
コンパクトタイプが得意で、品揃えも豊富なので、いろいろ見比べ帯人にぴったり。
日本 / Q&A / 公式サイト
さくら製作所
日本の気候に合せたワインセラーで最近急激に人気を集めている新進気鋭のセラーメーカー。
庫内温ではなく、ワインの液温を保てる独自技術が話題です。
日本 / Q&A / 公式サイト
PlusQ プラスキュー
コンパクト、リーズナブル、そして、長期熟成が可能。
このありそうでなかったワインセラーを手掛ける日本のワインセラーメーカーです。
日本 / PlusQとは / 公式サイト
CHAMBRAIR シャンブレア
ドイツの代表的なワインセラーメーカー。
職人気質の堅牢な作りで、国内外のワイン愛好家に愛されています。
ドイツ / Q&A / 公式サイト
DOMETIC ドメティック
アンモニア方式(熱吸収式)のワインセラーを生産・販売している唯一のメーカー。
スウェーデン / サポートページ / 公式サイト
IRIS OHYAMA アイリスオーヤマ
生活用品の企画・製造・販売の会社。
ワインセラーも取り扱いあり。
日本 / 公式サイトの商品一覧
deviceSTYLE デバイスタイル
ワインセラーだけでなく、コーヒーメーカーや「ワイングラス、カメラバッグなどの製造販売を手掛ける。
デザイン性と実用性の両立が得意なブランドです。
日本 / Q&A / 公式サイト
siroca シロカ
日本の家電ブランド。
「ていねいに、うつくしく、こだわって」をコンセプトに、ならではのライフスタイルを提案しています。
日本 / 公式サイト
SIS エスアイエス
企画開発も手掛ける商社で、家庭用ワインセラーの扱いもあり。
日本 / 公式サイト

編集部後記

大小に関わらず、選択をする時に私たちは情報収集をしますよね。
その際に、ネット検索を利用するのは、最も一般的な方法の一つです。
でも、「最初に出会ったサイトで触れられていなかった視点」があることに気付かず、失敗してしまうことって少なくない。
だからこそ、いくつかの記事を読んでみるという方も多いのではないでしょうか。

情報を発信する側の私たちも、新しい記事を書く際、どんな情報が求められているのかを知るために多くの記事を読んでいます。
そして「1番目から20番目までのうち、1つの記事でしか触れられていないにも関わらずとても重要そうな視点」に出会うことも・・・。

そんな経験を積み重ねる中で、上位記事で触れられている全ての視点を一覧性のあるリストにすること、そして、その情報を定期的に更新することは、価値があることなのではないか、と考えるようになりました。
もちろん、情報収集を重ねる中で、独自に発見した新しい視点や、専門家の方にお話を伺ったりご監修をいただくことで出てきた視点も、一緒に掲載し、随時更新しています。

今回は、ワインセラーの選び方をチェックリストにまとめました。

「ワインを愉しむ」ことを真面目に考えた時、ワインセラーは必須の設備。
でも、目的によって選ぶべき商品も変わりますし、価格の幅もひろく、迷われる方が多いものでもあると思います。

この記事との出会いが、みなさんの「後悔なき選択」に貢献できていましたら、これほど嬉しいことはありません。