シャトー・オー・ブリオン、レストランでのディナー、卓上にワインとグラス、食器

ボルドーの頂点とされる「5大シャトー」のひとつに数えられる、シャトー・オー・ブリオン
エレガントなスタイルの赤ワインで、ノーブル(貴族的)な雰囲気を纏った孤高の存在と言われています。

しかし、世界トップレベルの評価を得ながらも、他の有名シャトーと比べると少し控えめな印象があり、あまり聞いたことがないという方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、シャトー・オー・ブリオンの知っておきたい特徴や歴史などを解説し、ソムリエが選ぶ「ぜひ入手したい&飲んでみたい」当たり年(グレートヴィンテージ)をご紹介いたします。
最後に、その他のラインナップや、自宅で気軽に楽しめる高コスパなワインも合わせて解説いたしますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

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【ソムリエが選ぶ】グレートヴィンテージ6選こちら

※掲載されている価格は2022年05月23日時点のものです。

この記事は、ソムリエが執筆・監修を行っています。(最終更新日:2022/05/23)

【貴族的風格が漂う】
シャトー・オー・ブリオンとは?

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

シャトー・オー・ブリオンとは、フランスの2大ワイン産地のひとつであるボルドーにおいて、トップクラスの評価を受けるシャトー(生産者)。
”しっかりとしたボディ”や”渋み”が特徴とされるボルドーワインにあって、シャトー・オー・ブリオンは気品溢れるエレガントな味わいで有名です。
派手さはありませんが、芯の通った凛とした趣で、よく「貴族的な風格」を纏ったワインと言われ、ボルドー・トップ5である「5大シャトー」の中でも独特な雰囲気を醸し出しています。

「5大シャトー」とは、ボルドーの「メドック格付け」と呼ばれるシャトーの番付(ランキング)のトップに選ばれた5つのシャトーの総称です。
ナポレオン三世の発案により制定されたシステムで、1855年のパリ万博博覧会の開催に合わせて、味わいや取引価格によって格付けが決定。
トップの第1級から第5級まで、合計61のシャトーが選出されました。
頂点の第1級に選出された5つのシャトーのうちのひとつがシャトー・オー・ブリオンで、名実ともに世界トップクラスとされています。

また、この格付けは、「メドック格付け」という名前が示すように、ボルドーのメドックという地区にあるシャトーが対象でしたが、シャトー・オー・ブリオンはグラーヴという他の地区に位置しているにも関わらず、例外的に、しかも第1級に選出されました。
それは、シャトー・オー・ブリオンの高い評価はフランス国内にとどまらず、輸出先のイギリスをはじめヨーロッパ全体ですでに知られていたためです。

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

ここで、シャトー・オー・ブリオンがいかに優れたワインかを示す面白いエピソードをひとつ。

メドック格付けが制定される数十年前、フランス革命戦争後の混乱期にはじまったナポレオン戦争(1799~1815)に敗れたフランスは、窮地に立たされていました。
敗戦国としてどのような道を辿るのか?
国家の崩壊という最悪のシナリオも考えられましたが、フランスの処遇を決定するウィーン会議で、シャトー・オー・ブリオンが重要な役割を果たします。

たいへんな美食家として知られていた時の外相タレーランは、集まった戦勝国の代表らを、豪華な料理とシャトー・オー・ブリオンで連日にわたってもてなしたそう。
これに気を良くした(?)各国の代表らは態度を軟化させ、フランスは領土をほとんど失わずに済んだと言われています。
タレーランは外交や交渉にも長けた人物ですが、シャトー・オー・ブリオンがなければ、世界地図は現在とは違ったものになっていたかもしれません。

【最新ヴィンテージ】
シャトー・オー・ブリオン 2019
Chateau Haut-Brion

シャトー・オー・ブリオン、2019
参考価格:¥75,240~(税込) /(750ml)
【詳細情報】
ワイン・アドヴォケイト (WA): 98

ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニョン 43.2%
メルロ 48.7%
カベルネ・フラン 8.1%

2019年は、冬は降雨量の多い冬からスタートし、4~5月は天候不順で低い気温が続いたため、ブドウの生育の遅れが懸念されましたが、7月~収穫までの期間は好天が続き、十分な気温と日照量を確保。
そして適度な雨により健全なブドウが育ち、過去5年間を見ても最高峰と呼べるヴィンテージとなりました。

ブラックベリーやプラムといった溢れる果実のアロマに加え、インク、グラファイト(鉛筆の芯)の落ち着いたニュアンスが重なる重層的な香り。
しっとりとしたシルクのような舌触りが心地よく、長く続く余韻がこのワインのポテンシャルの高さを示しています。

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【古典的ながら常に最先端を行く】
シャトー・オー・ブリオンのスタイル

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

シャトー・オー・ブリオンは、その歴史を1525年まで遡ることができる由緒あるシャトー。
畑は、水はけのよい小石や砂利を多く含み、粘土質も部分もあるためミネラル分も豊かな土壌なので、ブドウ樹にとっては理想的な環境と言えます。
造られるワインは、決して豪奢ではありませんが、その味わいは威厳を感じさせるクラシカルなスタイルです。

しかし、ワイン造りにおいては常に先進的で、変化を恐れず次々に新しい技術を取り入れています。
まず初めに、ワインの歴史上初めて「澱引き(おりびき)」(スティラージュ)と「補酒」(ウイヤージュ)という技術を導入。
これによりワインの品質は劇的に向上し、輸出先のイギリスでも好評を博しました。

※澱引き(スティラージュ):樽熟成中に発生する澱と呼ばれる沈殿物とワインを分離させること
※補酒(ウイヤージュ):樽熟成中に蒸発したワインの目減り分を、同じワインで補うこと

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

その後、シャトー・オー・ブリオンは、フランス革命後の度重なる所有者の交代や世界大恐慌などの荒波を経験しますが、1935年にアメリカ人の銀行家、クラレンス・ディロンによって買収。
これを機に、最新の技術が惜しみなく投入されることになり、現在の名声へとつながる道を歩み始めました。

まず1960年代、他のシャトーに先駆けてステンレス製の発酵タンクを導入します。
その理由は、温度と衛生面の管理。
従来の木製の発酵桶では、適切な温度管理が難しく、ワインの風味に影響を与えてしまいます。
加えて、木製の場合はどれだけ丁寧に洗浄しても、好ましくない微生物が残ってしまうことがあり、せっかくの果汁が汚染されるリスクがあるのです。
前例のない取り組みにはリスクもコストも伴いますが、今から60年近くも昔に、いち早くステンレスタンクを導入したシャトー・オー・ブリオンには、飽くなき品質へのこだわりが感じられます。

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

そして現在も、醸造所の進化はとまりません。
収穫したブドウを効率的に移動させるためのベルトコンベアや、温度コントロールなどをコンピューターがすべて管理する特注のステンレスタンクの導入など、より合理的・効率的な設備へと日々変化を遂げています。

また、ワインの熟成に重要な役割を持つ樽にも当然こだわり、提携する樽の制作会社にシャトー内で樽を造らせています。
ワインに香ばしい樽香を付けるための樽の内側への火入れも、品質にムラが出ないよう、この焼付けをほぼ一人の職人が行っているというから驚きです。
一切の妥協を排した緻密なワイン造りが、世界最高峰のワインを生み出しています。

【ソムリエが選ぶ】
今買っておくべき
グレートヴィンテージ6選

画像出典:※Instagram @chateauhautbrion_ ​​さんより

ここからは、本題のシャトー・オー・ブリオンにおける当たり年(グレートヴィンテージ)をご紹介。
実際にテイスティングしたものも含め、ワイン・アドヴォケイトというワイン専門誌の評価と、国内での流通価格を参考にピックアップいたしました。

ワイン・アドヴォケイト(略記:WA)は、ワイン業界でもっとも影響力があると言われており、その評価はワインの市場価格を左右します。
100点満点による採点で、100点(WA100)を獲得したワインは”パーフェクトワイン”と呼ばれ、価格は急騰し投機の対象になることも。

ワイン・アドヴォケイトとは?
ワイン・アドヴォケイトとは、弁護士のロバート・パーカー氏によって、1978年に創刊されたワイン専門誌。
世界初の100点満点でのワインの評価に加え、分かりやすい表現で、消費者たちから多くの共感を得ました。
また、広告掲載を一切行わず、ワイン業界から完全に独立した客観性も支持を広げる重要なポイントに。
パーカー氏は2019年に引退し、現在は後進のスタッフたちに引き継がれています。

こちらでご紹介するワインは、すべてWA100を獲得したパーフェクトワインたち。
かなりの高額であることには変わりませんが、ここ数年はWA100でも価格が比較的落ち着いているので、思い切って試してみるにはよいチャンスかもしれません。
また、お子様の生まれ年や思い出に残る記念のヴィンテージと同じものがあれば、長期熟成も含めて購入を検討されてもよいでしょう。

各ヴィンテージの評価に加え、シャトー・オー・ブリオンによる各ワインの公式テイスティングコメント(英語)を掲載いたしますので、ご参考にしていただければと思います。

2018

2018年は、冬~春まで冷たい雨に悩ませられ、「ベト病」と呼ばれるカビの一種が多くの畑で発生。
オーガニック農法などを取り入れているシャトーでは特に苦戦を強いられ、収穫量は例年と比べると大幅にダウンする結果に。
しかし、7月中旬から収穫までは、打って変わって非常に暑く乾燥した天候が続き、収量が減った分、逆に生き残ったブドウに栄養が集中し、結果として傑出したヴィンテージとなりました。

Dark, intense red colour. The initial impression on the nose is deep, spicy and incredibly complex, underscored by ripe black fruit aromas. Starts out soft and well-structured on the palate, becoming full-bodied with impressive volume and smooth tannin. The finish is incredibly long, enhanced by rich flavours that are neither heavy nor harsh. Unquestionably a very fine Haut-Brion!

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥79,200~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 38.7%
メルロ 49.4%
カベルネ・フラン 11.9%
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2016

2016年は、1月~6月の前半と7月~収穫期までの後半とで、対照的なヴィンテージとなりました。
冬から春にかけては、雨が多く湿度にも頭を悩ませる難しいスタートとなりましたが、7~8月は打って変わって晴天の続く暑く乾燥した夏に。
収穫期の9~10月も好天に恵まれ、多くのシャトーで卓越したブドウの収穫に成功しました。

Bright red with garnet-red and purple highlights. The nose is very expressive and complex: a combination of red and black fruit, violets, etc., plus a remarkable impression of freshness! The wine starts out full-bodied and juicy on the palate, then develops with incredible refinement, showing rich tannin and plenty of volume, but no aggressiveness. The wine is broad-based and thick, but not heavy. Not a hair out of place, nothing to excess. And what a flavour!!! This Haut-Brion is undoubtedly one of the château’s greatest successes.

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥87,000~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 37.5%
メルロ 56%
カベルネ・フラン 6.5%
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2015

2010年以来のグレートヴィンテージと言われる2015年は、春~夏は気温も理想的で乾燥した天候に加え、適度な雨も降ったことから、過熟することなく小粒で凝縮感のある優れたブドウが得られ、シャトー・オー・ブリオンをはじめ、多くの傑出したワインが生まれたヴィンテージとなりました。
(ちなみに、2010年のシャトー・オー・ブリオンも当初はWA100をマークしておりましたが、2020年の再試飲でWA99へと変更されました。)

ソムリエのコメント
色調は非常に濃いルビー。
よく熟したカシスやプラムのアロマに続き、シナモン、コーヒーやタバコの葉といったニュアンスが感じられる。
アルコール度数は高くボリューム感があるが、非常に滑らかなタンニンが舌の上で心地よい。
長く続く余韻も非常に印象的で、長期熟成を期待させるワイン。

The colour is very deep with attractive red highlights. The first impression on the nose is of ripe fruit. Swirling in the glass shows the bouquet’s intensity and complexity. 2015 Clarence is tasty and full-bodied from the very first, going on to show refined, tight-knit tannin. The wine leaves an impression of freshness and plenty of volume, but without heaviness.

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥88,000~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 42%
メルロ 50%
カベルネ・フラン 8%
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2009

過去最高と言われた2005年を超える偉大なヴィンテージとなった2009年。
4月までは気温があまり上がらず、雨も多かったため、ブドウの生育が遅れがちでしたが、5月以降天候は回復。
その後収穫まで、暑く乾燥した気候に恵まれ、偉大なワインが生まれる条件が整いました。

ソムリエのコメント
凝縮感のある深いルビー色。
ブラックベリーやカシスのアロマに加え、ナツメグなどの甘いニュアンス、そしてタバコのスモーキーさが感じられる。
厚みのあるボディで、凝縮した果実味とミネラルの素晴らしいバランス。
余韻も途切れることなく続き、驚くほど長命なワインなのは間違いない。

The purplish-red color is the first sign of this wine’s concentration. When swirled in the glass, it displays a deep, warm, very ripe bouquet. 2009 Château Haut-Brion is full of flavour from beginning to end. It is so rich and concentrated that we are tempted to use the word “thick”. However, this thickness is in no way synonymous with heaviness thanks to a counterbalancing freshness. 2009 Château Haut-Brion is reminiscent of 2005 in terms of power, but is even more concentrated. It also has the ripeness and mouthfeel of 1990 and 1989. To summarize, 2009 Château Haut-Brion can be said to be a cross between 2005 and 1989. We are now able to say that it is the most beautiful wine the estate has ever produced.

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥121,000~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 40%
メルロ 46%
カベルネ・フラン 14%
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2005

フランス全体で高い評価となった2005年ですが、特にボルドーでは「世紀のヴィンテージ」と呼ばれます。
冬の冷涼な気候で始まった年でしたが、温暖な春、暑く乾燥した夏となりましたが、適度な降雨に恵まれ、収穫期には完熟・凝縮した理想的なブドウとなり、長期熟成に適した偉大なヴィンテージに。
2000年ごろから価格高騰が続き、当時”ボルドー・バブル”と言われていたワイン市場でも史上最高クラスの高値を叩き出したヴィンテージで、ワイン愛好家たちを熱狂の渦へと巻きこみました。

The color is so dense that the wine seems almost black. The nose has an intensity of aromas that are mind-blowing. It can never disavow its origins as we find all the complexity that is so well known for characterizing Haut-Brion: its notes of smoke, of cigar and roasted coffee grains. The whiff of fresh fruit is also present: currants and cherries. From the first approach this wine startles one with its density. It is long in the mouth plus creamy, big, powerful and fresh. It takes a hold of you and penetrates your senses. Power and harmony are the distinctive traits of this vintage. The aromatic persistence is incredibly long.

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥148,000~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 39%
メルロ 56%
カベルネ・フラン 5%
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1989

当たり年が多かった80年代の中でも、最良のヴィンテージのひとつ。
フランス全体で見ても天候に恵まれ、とりわけボルドーは、第二次世界大戦後、最大の収穫量だった1986年を上回る豊作となりました。
ブドウが開花、結実する6月ごろに理想的な気温と降雨量に恵まれ、夏の暑く乾燥した気候により、非常に凝縮したブドウに。
長期熟成に適した卓越したワインが多く生まれたヴィンテージとなりました。

The wine is very aromatic and harmonious with incredibly mellowed tannins and quite low acidity. It It is a powerful wine, yet at the same time one with plenty of subtlety and harmony. Through its structure and smoothness, this wine is reminiscent of 1959 both in terms of the weather and the volume of the harvest.

ワイン・アドヴォケイト (WA): 100
参考価格:¥498,000~(税込)/(750ml)
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 50%
メルロ 41%
カベルネ・フラン 9%
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シャトー・オー・ブリオン
全ラインナップ

こちらでは、シャトー・オー・ブリオンが手掛ける他のラインナップをご紹介いたします。
アイテムは、セカンドワインの赤ワインが1種と非常に希少な白ワインが2種。

セカンドにあたる赤ワインは、品質に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇るので、高い部類には入りますが、シャトー・オー・ブリオンの片鱗を感じてみるには最適な1本と言えます。
また、白ワイン2種は、ボルドー白ワインの中でもトップクラスの味わい。
うち1本は、シャトー・オー・ブリオンよりも高値で取引される希少ワインで、ワイン愛好家であれば一生に一度は飲んでみたいレアアイテムです。

セカンドワインとは?
セカンドワインとは、文字どおり”2番手”のワインのこと。
ワイナリーにおけるトップのワインには使用されないブドウ(樹齢の若いものや品質基準に満たないもの)から造られます。
決して”格落ち”というわけではなく、栽培や醸造などは同じワイナリーが行いますし、比較的リーズナブルな価格でその造り手のスタイルを楽しめるので、逆に狙い目のワインでもあります。
サードワインは、セカンドのさらに下にあたるもの。

【コスパ最強のセカンドワイン】
ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン 2019
Le Clarence de Haut-Brion

シャトー・オー・ブリオン、ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン 2019
参考価格:¥23,980~(税込) /(750ml)
【詳細情報】
ワイン・アドヴォケイト (WA): 92 – 94

ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニョン 10.9%
メルロ 72.8%
カベルネ・フラン 16.3%

オーナーの名を冠したセカンドワイン、ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン
2006年までは「シャトー・バーン・オー・ブリオン」としてリリースされていましたが、翌年からは現在の名称となりました。

ファーストと同じ畑で収穫されたブドウを使用しており、その違いは樹齢だけ。
醸造などにおいても、同等の技術が投入されており、その完成度の高さには目を見張ります。
加えて、他の5大シャトーのセカンドと比較してもっともリーズナブルなので、ぜひ飲んでいただきたい”推し”の1本です。

黒いベリー系のアロマが溢れ、グラーヴ地区らしいミネラルのニュアンスも感じられます。
気品溢れる味わいで、タンニンもとてもしなやかなので比較的早いうちから楽しむことが可能です。

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【唯一無二の圧倒的な味わい】
シャトー・オー・ブリオン・ブラン 2019
Chateau Haut-Brion Blanc

参考価格:¥187,000~(税込) /(750ml)
【詳細情報】
ワイン・アドヴォケイト (WA): 94

ぶどう品種 品種
ソーヴィニョン・ブラン 64.4%
セミヨン 35.6%

僅か2.8ヘクタールほど(サッカーコート約4面分)の畑から、年間5,000本程度しか生産されない希少な白ワイン、シャトー・オー・ブリオン・ブラン
フルーティーながら芳醇で複雑なアロマ、他の白ワインにはないしっかりとした骨格で、ボルドーの中でも唯一無二の圧倒的な存在感を放ちます。
偉大な白ワインらしく、数十年の長期熟成にも耐えるポテンシャルを持つので、ゆっくりとセラーで寝かせて人生の節目と言える時まで待つのも、ワインの醍醐味のひとつではないでしょうか。

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【ワイン会で自慢できる!希少なボルドー白】
ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン・ブラン 2019
Le Clarte de Haut-Brion

シャトー・オー・ブリオン、ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン・ブラン 2019
参考価格:¥12,740~(税込) /(750ml)
【詳細情報】
ワイン・アドヴォケイト (WA): 91

ぶどう品種 品種
ソーヴィニョン・ブラン 51.7%
セミヨン 48.3%

こちらも上記のシャトー・オー・ブリオン・ブランと同じく希少なワイン、ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン・ブラン
というのも、使用されるブドウはオー・ブリオン・ブランの畑と、すぐ近くに位置する兄弟シャトーであるシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(こちらもトップボルドーのひとつ)の白ワイン用の畑からとれたものを使用して造られる贅沢なワイン。

以前は「レ・プランティエール・デュ・オー・ブリオン」の名称でしたが、2009年から現在の名前へと変更されました。
セカンドワインの位置づけですが、年間12,000本程度の限られた生産本数に加え、海外への輸出量も制限されているので、見つけたらぜひ入手したいワインのひとつと言え、持ち寄りのワイン会などでは注目を集める1本と言えるでしょう。

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【オー・ブリオンの流れを汲む】
気軽に楽しめるデイリーワイン

かなり高価なワインばかり見てまいりましたが、ここからは、週末などにちょっとワインを楽しみたいなという時にぴったりのアイテムをご紹介。
これまで見てきたシャトー・オー・ブリオンを所有するクラレンス・ディロン・ワインズが手掛ける、高コスパのワインたちです。

【ボルドーの渋みが苦手な方にもおすすめ】
クラレンドル・ルージュ2015
Clarendelle Rouge

シャトー・オー・ブリオン、クラレンドル・ルージュ2015
参考価格:¥2,420~(税込) /(750ml)

ボルドー全体から選び抜かれたブドウを使用していますが、中にはシャトー・オー・ブリオンのものも含まれているという驚きのワイン。
醸造もシャトー・オー・ブリオンと同じチームが担当しているというから、何とも贅沢な1本です。

ベリー系の豊かなアロマに、カカオやコーヒーなどのニュアンスが続きます。
比較的ボディはしっかりとしていますが、タンニンは穏やかなので、ボルドーの渋みが苦手という方にもおすすめです。

詳細情報
ぶどう品種 品種
カベルネ・ソーヴィニョン 20%
メルロ 74%
カベルネ・フラン 6%
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【和食とも◎リッチで食事にも寄り添う】
クラレンドル・ブラン 2020
Clarendelle Blanc

シャトー・オー・ブリオン、クラレンドル・ブラン 2020
参考価格:¥2,398~(税込) /(750ml)

シャトー・オー・ブリオン・ブランの技術がいかんなく発揮されている完成度の高いデイリーワイン。

グレープフルーツなどの柑橘系に加え、ピーチや熟したアプリコットの果実味が魅力です。
ミネラル感もしっかりとあるので、洋食だけでなく、お刺身や天ぷらといった和食との相性も良く、自宅で楽しむ食中酒としては最適な1本。
カバーできる料理の範囲も広いので、ホームパーティーなどの手土産にも重宝します。

詳細情報
ぶどう品種 品種
ソービニヨン・ブラン 42%
セミヨン 47%
ミュスカデル 11%
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終わりに

エレガントで気品溢れるスタイルが魅力のシャトー・オー・ブリオン
その歴史や特徴にはじまり、押さえておきたい当たり年やその他のラインナップまでを見てまいりました。

5大シャトーの中ではやや地味な存在ながら、その味わい、品質の高さはやはり世界トップクラス。
シャトー・オー・ブリオンの歴史やエピソードに思いを馳せながら愉しめば、より一層味わい深いものになるでしょう。
ぜひ、大切な記念日や特別なシーンで飲まれてみてはいかがでしょうか。