ワイン大国フランスが世界に誇る銘醸地、ブルゴーニュ。
多くのワイン愛好家たちが追い求めるワイン産地であり、その響きから敷居が高そうと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、多くの方が一度は耳にしたことのあるシャブリやボジョレー・ヌーヴォーは、このブルゴーニュで造られたワインなのです。
そして、いくつかのポイントを押さえれば、ワインを飲み始めたばかりの方でも十分に楽しむことができます。
この記事では、ブルゴーニュで造られるワインの特徴に始まり、ブルゴーニュの主要な6つの地域を、代表的な生産者やそのワインとあわせて解説いたします。
また、最後にはブルゴーニュの魅力をさらに突き詰めたい方に、ぜひおすすめしたいレストランをご紹介したいと思います。
ブルゴーニュ・ワインの特徴
ブルゴーニュ地方は、フランスの北東部に位置しています。
かつては、ブルゴーニュ公国の首都として栄えたディジョン市が中央にあり、コート・ドール(黄金の丘)と呼ばれる、南北に50~60km続く東向きの斜面が最高の産地とされ、このエリアは4世紀にはすでに銘醸地として知られていました。
このブルゴーニュの地で生まれるワインの特徴を、「ブドウ品種」と「地区や畑」の2点から見ていきましょう。
ブルゴーニュ・ワインは単一品種から造られる
ブルゴーニュで造られるワインの特徴の一つは、単一のブドウ品種から造られていることです。
赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネという品種が主要品種とされています。
その他には、日本でもおなじみのボジョレー・ヌーヴォーに使用されるガメイという品種が、白ワインではアリゴテというシャルドネよりもすっきりした酸味が特徴のブドウが栽培されています。
✓赤ワイン:ピノ・ノワール、ガメイ
✓白ワイン:シャルドネ、アリゴテ
同じブルゴーニュでも明確に違う畑の個性
また、ブルゴーニュでは修道僧たちが畑の開墾からワイン造りまでを行ってきた歴史があり、彼らは畑ごとに、できるブドウの個性に明確な違いがあることを知っていました。
例えば、道一つへだてた畑同士でも造られたワインの味わいには、はっきりとした差が認められ、修道僧たちは区画や畑によってワインを造り分けるように。
そして現在では、地区や村、畑といった単位で格付けが制定されています。
単一品種から造られながらも、地区や畑によって生まれる微細な違いが、ワイン愛好家を惹きつけるブルゴーニュ・ワインの魅力の1つです。
✓地区や村、畑の単位よって格付けされている
ボルドー・ワインとの違い
ブルゴーニュと並び、フランスの2大銘醸地とされるボルドーですが、ブルゴーニュのワインとはどのような違いがあるのでしょうか?
この2大産地の違いと言えば、ボトルの形状が異なり、「ブルゴーニュ=なで肩」、「ボルドー=いかり肩」という見分け方がもっともポピュラーかもしれませんが、使用されるブドウ品種とその数に注目するとわかりやすいです。
ボルドー・ワインのもっとも大きな特徴は、複数のブドウ品種から造られる点です。
上述の通り、ブルゴーニュでは赤も白も、ピノ・ノワールやシャルドネの1つのブドウ品種から造られていましたが、ボルドーでは通常3~5種類程度アッサンブラージュ(=ブレンド、調合)して出来上がります。
✓赤ワイン:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
✓白ワイン:セミヨン、ソーヴィニョン・ブラン
6エリアに分かれるブルゴーニュ
ブルゴーニュ地方は北から順に、大きく下記の6つのエリアに大別できます。
◆シャブリ地区
◆コート・ド・ニュイ地区
◆コート・ド・ボーヌ地区
◆コート・シャロネーズ地区
◆マコネ地区
◆ボジョレー地区
先ほどご説明した、コート・ドール(黄金の丘)は、南北でコート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区に分けられ、特に高品質なワインが生産される地区とされています。
他の地区も、ややマイナーながら個性豊かなワインが生産されており、近年注目を集めるエリアとしても認識されています。
続く章からは、各エリアごとの特徴をまとめながら、代表的な生産者のアイテムをご紹介してまいりますので、ご参考にしていただければと思います。
【辛口ワインの代名詞】
シャブリ地区
ブルゴーニュ地方の最北に位置する産地である、シャブリ地区。
冷涼な気候と、キンメリジャンと呼ばれる牡蠣の化石を含んだミネラル豊かな土壌から、辛口の白ワインの代名詞と言われるシャブリが生産されます。
世界的に知名度、人気ともに高く、もっともポピュラーな銘柄と言えます。
また、シャブリには4つのランク(格付け)があり、上から順に「シャブリ グラン・クリュ(特級畑)」、「シャブリ プルミエ・クリュ(1級畑)」、「シャブリ」、「プティ・シャブリ」と制定されています。
上位になるほど、よりエレガントで長期の熟成に耐えられる質の高いワインとされています。
シャブリを知るならまずはこれ
生産者協同組合のシャブリ
シャブリ ラ・ピエレレ 2018
La Chablisienne
Chablis La Pierrelee 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / シャブリ
品種:シャルドネ 100%
ラ・シャブリジェンヌは、1923年に創率されたシャブリ地区の生産者共同組合。
この地区のスペシャリストである約300名の組合員からなり、さまざまな造り手の個性が融合しながらも、シャブリ地区のテロワールを表現し続けています。
非常にコストパフォーマンスに優れながらも、「シャブリ」とはどのような個性を持っているかを知ることができるお手本のようなワインです。
シャブリの最高峰
シャブリ グラン・クリュ レ・クロ
シャブリ グラン・クリュ レ・クロ 2018
Domaie William Fevre
Chablis Grand cru Les Clos 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / シャブリ
品種:シャルドネ 100%
1850年創業の老舗、ドメーヌ・ウィリアム・フェーヴル。
シャブリと代表する生産者の1人として、長い歴史の中で名声を築いてきました。
ウィリアム・フェーヴルの造るシャブリは、この地区の中でもっともピュアでエレガントと評され、特にこのシャブリの最高峰である、グラン・クリュ(特級畑)のレ・クロは素晴らしいバランスで、10年以上の熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めています。
【世界最高峰の赤ワイン産地】
コート・ド・ニュイ地区
コート・ドール(黄金の丘)の北側に位置する、コート・ド・ニュイ地区。
面積としては小さいですが、世界で最も高価とされるロマネ・コンティをはじめとする世界最高峰の赤ワインが生まれる産地として有名で、世界中の愛好家たちの熱い視線が集まる地区です。
このエリアは、ピノ・ノワールに適した土壌であるのに加え、ブドウ畑がなだらかな傾斜を持つ丘にあるので水捌けがよく、東~南東向きで日中に十分な日照量が得られ、ブドウ栽培に最適とされています。
「王のワイン」と呼ばれる銘酒
ジュヴレイ・シャンベルタン
ジュヴレ・シャンベルタン 2019
Drouhin Laroze
Gevrey Chambertin 2019
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ジュヴレ・シャンベルタン
品種:ピノ・ノワール 100%
1850年から5代にわたって続く由緒あるドメーヌ、ドルーアン・ラローズ。
「王のワイン」とも言われる銘酒ジュヴレ・シャンベルタンの中でもトップ生産者とされ、世界的にも高い評価を獲得し続けています。
グラン・クリュ(特級畑)で有名なドルーアン・ラローズですが、この通常のジュヴレ・シャンベルタンでも十分にその片鱗を感じることのできる実力派の造り手です。
ブルゴーニュでもっとも女性的
シャンボール・ミュジニー
シャンボール・ミュジニー
ヴィエイユ・ヴィーニュ 2018
Hudelot Baillet
Chambolle Musigny Vieilles Vignes 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / シャンボール・ミュジニー
品種:ピノ・ノワール 100%
1981年の創業以来、ネゴシアン(ワイン仲買商)への売却がほとんどだったユドロ・バイエですが、1998年から自社での瓶詰めを開始。
そして、娘婿がワイン造りで頭角を現し、2004年に完全に独り立ちするに至りました。
その後の躍進は目を見張るものがあり、年を追うごとに品質が向上しています。
シャンボール・ミュジニーは、繊細でエレガントな酸が特徴で、ブルゴーニュの中でももっとも女性的と言われます。
ユドロ・バイエの造るワインはこの特徴を余すことなく体現している素晴らしいワインです。
「神に愛された村」
ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネ 2019
Jean Louis Raillard
Vosne Romanee 2019
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ヴォーヌ・ロマネ
品種:ピノ・ノワール 100%
銘醸地ブルゴーニュの中でも「神に愛された村」と喩えられる、ヴォーヌ・ロマネ。
品質も価格も一流のワインが集まる中で、良心的な価格ながらも非常に高いレベルのワインを生み出し続ける、ジャン・ルイ・ライヤール。
現当主は、世界でもっとも高価とされるロマネ・コンティを造るDRC社でワイン造りにも携わっていた経歴があり、ワインにはその実力がいかんなく発揮されています。
全体でも年間7,000本程度の生産量で、世界的にも需要に供給が追い付いていない状況が続いていますので、見つけたら即購入をおすすめするワインです。
修道院が守り続けてきた畑
クロ・ド・ヴージョ
クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ 2018
Gros Freres et Soeur
Clos de Vougeot Grand Cru 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ヴージョ
品種:ピノ・ノワール 100%
19世紀初頭から続くヴォーヌ・ロマネの名門、グロ一族。
現在ドメーヌは4人の子供たちに引き継がれ、生まれたドメーヌの1つが、このグロ・フレール・エ・スールです。
クロ・ド・ヴージョという畑は、900年以上もまえから、修道院によって開墾され大切に現代まで受け継がれてきた歴史を持ちます。
このドメーヌが所有する畑は、クロ・ド・ヴージョの中でも最上の区画に位置しますが、生産量は年間8,000本程度の希少品。
コストパフォーマンスの面でも大変優れており、ワイン好きなら一度は試しておきたい1本です。
【白ワインの聖地】
コート・ド・ボーヌ地区
コート・ド・ボーヌ地区は、コート・ドールの南側に位置。
ボーヌを中心に、南北に約25kmに伸びるエリアです。
コート・ド・ニュイ地区とは対照的に、モンラシェやムルソーといった最高品質の白ワインが有名なエリアですが、赤ワインも高品質なものが多く、こちらも見逃せません。
価格もコート・ド・ニュイ地区のものと比べると比較的手ごろで、コストパフォーマンスに優れています。
広がるブドウ畑は、南~南東向きの斜面で、コート・ド・ニュイと同様、日照量が豊富に得られる好立地。
土壌は場所によって異なり、多様で個性豊かなワインが出来上がります。
繊細でエレガント
ピュリニー・モンラッシェ 2018
ピュリニー・モンラッシェ 2018
Etienne Sauzet
Puligny Montrachet 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ピュリニー・モンラッシェ
品種:シャルドネ 100%
ブルゴーニュ白ワインのトップ生産者の1人である、エティエンヌ・ソゼ。
世界最高峰の「モンラッシェ」をはじめとするグラン・クリュ(特級)の畑を多く所有し、多くの愛好家たちを魅了しています。
このもっともスタンダードなピュリニー・モンラッシェでも高価な部類に入りますが、トップ生産者の実力をを十分に体感することのできるワインですので、記念日や贈答にもおすすめです。
豊満でたっぷりとした果実味
ムルソー
ムルソー 2018
Chantereves
Meursault 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ムルソー
品種:シャルドネ 100%
ブルゴーニュの造り手としては、初の日本人女性である栗山朋子氏が手掛ける白ワイン最高峰の1つ、ムルソー。
しっかりとしたボディーと果実味に、しなやかな酸味と芳醇な香りが寄り添う洗練されたスタイル。
日本人ならではの細やかさが随所に現れたワインです。
ボーヌの隠れた優良赤ワイン
ポマール
ポマール 2018
Domaine Parent
Pommard 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ポマール
品種:ピノ・ノワール 100%
200年以上の歴史を持つポマールの名門、ドメーヌ・パラン。
白ワインがメジャーなコート・ド・ボーヌ地区にあって、高品質の赤ワインを代々造り続けている稀有な生産者と言えます。
エレガントなスタイルは維持しながらも、しっかとりとた骨格を感じさせる味わいが特徴です。
【リーズナブルで高品質】
コート・シャロネーズ地区
コート・シャロネーズ地区は、コート・ド・ボーヌ南部に続くワイン産地。
土壌は北側と南側で異なり、生まれるワインにさまざまなキャラクターを与えています。
ブルゴーニュの主要品種であるピノ・ノワールやシャルドネに加え、ガメイとアリゴテが造られています。
コート・ド・ニュイ地区やコート・ド・ボーヌ地区に比べると比較的フレッシュかつフルーティーで、カジュアルに楽しめるワインが多く生産されているのが特徴です。
シャルドネだけがブルゴーニュじゃない
ブーズロン・アリゴテ
ブーズロン・アリゴテ 2019
Domaine de Villaine
Bouzeron Aligote 2019
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ブーズロン
品種:アリゴテ 100%
あのロマネ・コンティを生産するDRC社のオーナーの1人が興した、ドメーヌ・ド・ヴィレ―ヌ。
かつては、安い大衆向けワインのブドウ品種とされてきたアリゴテですが、この造り手のものはまったくの別もの。
自身の経験を存分に発揮し、従来のアリゴテのイメージををひっくり返す卓越したワインを生み出し、ワイン愛好家を驚かせました。
しっかりと熟したシャルドネのような果実味とミネラルが感じられ、この価格帯のワインとは思えない完成度です。
コスパに優れたブルゴーニュ赤
メルキュレ
メルキュレ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2019
Faiveley
Mercurey Vieilles Vignes 2019
生産地:フランス / ブルゴーニュ / メルキュレ
品種:ピノ・ノワール 100%
1825年から7代にわたって続く名門、フェヴレ。
こちらは樹齢30年を超える、ヴィエイユ・ヴィーニュ(=古樹)から造られ、香りも複雑で滑らかな余韻が特徴的。
赤いベリー系の香りが豊かで、比較的若いうちから気軽に楽しめるワインです。
【高いポテンシャルを秘めた隠れた産地】
マコネ地区
マコネ地区は、コート・シャロネーズの南に位置。
コート・ドールよりもやや温暖な気候で、シャルドネに適した土壌です。
地区全体の生産量の約85%が白ワインで、ブルゴーニュ全体でも約3分の1を占めます。
かつてマコネ地区は大衆向けのワイン産地として考えられており、そのポテンシャルは見過ごされていました。
しかし、近年コート・ドールの畑が飽和状態となってきたことから、見過ごされていたマコネ地区の可能性に着目する生産者が現れ始めます。
そして、見事にマコネ地区の秘めた潜在性が開花し、最近では名だたるトップ生産者たちが畑の取得に動き出している、注目のエリアとなったのです。
芳醇な香りと豊かなミネラル
プイィ・フュイッセ
プイィ・フュイッセ アン・フランス 2018
Domaine Barraud
Pouilly Fuisse En France 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / マコネ
品種:シャルドネ 100%
マコネ地区でもっとも長い歴史を持ち、家族経営を守るドメーヌ・バロー。
比較的骨格のしっかりした白ワインで、立ち昇る芳醇な香りとミネラリーな後味が特徴。
多くのワインジャーナリストから高評価を得る、完成度の非常に高いワインです。
フルーティーで優しい口当たり
サン・ヴェラン
サン・ヴェラン アン・クレシュ 2018
Domaine Famille Paquet
Saint Veran En Creches 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / マコネ
品種:シャルドネ 100%
両親からドメーヌを引き継いだ3兄弟が率いる新進気鋭の生産者、ファミーユ・パケ。
この兄弟が生み出すワインは、現代的な手法を積極的に用いながらも、サン・ヴェランのテロワールを忠実に表現する、コストパフォーマンスに優れたものです。
【ヌーボーでおなじみ】
ボジョレー地区
ブルゴーニュ地方で最南端に位置し、マコネ地区の南端から、美食の都市と賞されるリヨンまで、約55キロに渡る産地であるボジョレー地区。
毎年11月の第3木曜日に解禁される、日本でもおなじみのボジョレー・ヌーヴォー(新酒)が生まれる地です。
主要なブドウ品種はガメイで、世界の栽培面積の半分以上を占める主要産地。
ヌーヴォー(新酒)をはじめ、フレッシュさとフルーティーさが魅力のボジョレーですが、、実はボジョレーには4つのランク(格付け)があり、上級なものほど熟成にも耐えられるポテンシャルがあります。
そのランク(格付け)は上から順に、「クリュ・デュ・ボジョレー」、「ボジョレー・ヴィラージュ」、「ボジョレー・シュペリュール」、「ボジョレー」と定められています。
フレッシュな果実味が魅力
ボジョレー
ボジョレー 2018
Chateau Cambon
Beaujolais 2018
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ボジョレー
品種:ガメイ 100%
自然派ワインの父と呼ばれた故・マルセル・ラピエールの息子が手掛けるボジョレー。
酸化防止剤などは使用しないため、造られるワインは、はじけるような果実味に、身体にしみ込むようなナチュラルで飲み疲れしない優しい味わいです。
ワンランク上のボジョレー
モルゴン
モルゴン コート・デュ・ピィ 2019
Jean Foillard
Morgon Cote du Py 2019
生産地:フランス / ブルゴーニュ / ボジョレー
品種:ガメイ 100%
ジャン・フォワイヤールも、自然派を代表する造り手。
上記のマルセル・ラピエールとは幼馴染で、アドバイスをもらいながら、醸造を身につけていきました。
早飲みが一般的なボジョレーにおいて、このドメーヌは、2年以上の熟成を経てからリリースする稀有な存在。
モルゴンは、最上位の「クリュ・デュ・ボジョレー」の1つ。
中でも最高の区画とされるコート・デュ・ピイから生み出されるワインは、ガメイながら骨格のしっかりとしたボリュームを感じられる1本です。
奥深いブルゴーニュの魅力を体感しよう
ブルゴーニュで造られるワインの特徴に始まり、エリアごとの違いや主要生産者のワインまで見てまいりました。
多くのワイン愛好家があこがれる銘醸地ブルゴーニュと聞くと、敷居の高さやとっつきにくさを感じるかもしれません。
ですが、今回ご紹介したワインのように、地区や生産者によっては気軽に試すことのできる銘柄も数多くあります。
まずは、カジュアルに楽しめるものから始めていき、徐々にブルゴーニュの深みに足を踏み入れていってはいかがでしょうか。
さらに一歩進んで、ブルゴーニュを理解したいと思う方におすすめなのが、ブルゴーニュの古酒(20~30年熟成したもの)をメインに扱うレストラン、レヴェランス R(アール)です。
熟成ブルゴーニュに特化したレストラン
レヴェランス R(アール)
画像出典:※Instagram 公式アカウント @reverence_r_ さんより
銀座・並木通り沿いに佇む、レヴェランス R(アール)。
こちらは、ワインの古酒の中でもブルゴーニュに特化したレストラン。
長期の熟成を経たワインは、時間と共に香りも味わいも変化し、合わせる料理によっても異なる表情をを見せてくれます。
レヴェランス Rは、極上の状態で保管されたブルゴーニュトップクラスのワインと料理の究極のマリアージュを体験できる稀有な空間。
特にブルゴーニュの深淵に分け入ってみたいと感じる好奇心溢れる方に、ぜひ訪れていただきたい1軒です。