「バーって、少し敷居が高く感じる。」
「カクテルを愉しんでみたいけど、お酒は詳しくないし、作法もよくわからない。」
バーを訪れようにも、こうしたお悩みでなかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
ですが、いくつかのポイントを押さえておけば、まったく心配する必要はありません。
バーを愉しみたいという気持ちがあれば、だれにでもバーの扉は開かれています。
この記事では、基本となるスタンダードカクテルの解説から、バーでのスマートな立ち居振る舞い、そしてぜひとも訪れていただきたいカクテルの名店15軒までをご紹介してまいります。
スタンダードカクテル15選|押さえておきたい基本のカクテル
カクテルの種類は、星の数ほどあると言われています。
その中でも、流行り廃りを経てなお、世の飲み手に受け入れられてきた王道中の王道ともいえるカクテルが、スタンダードカクテルと呼ばれます。
ですが、決してすべてを覚えておく必要はありません。
なんとなく自分の好みに合いそうなタイプを把握するためのチャートのように活用していただければと思います。
歴史的背景や逸話を持つカクテルも多く、知っているだけで違った楽しみ方もできます。
これからご紹介するスタンダードカクテルは、バーを訪れる際には、ぜひとも押さえておきたいものですので、さっそく見ていきましょう。
まず、ショート・カクテルとロング・カクテルとは?
カクテルには、ショート・カクテルとロング・カクテルの2つのタイプがあります。
ショート・カクテルは、シェークすることによって、お酒同士を混ぜ合わせ、そのカクテルを飲む適温まで急激に冷やして提供されるカクテルのこと。
三角形のカクテルグラスで提供されることが多く、マティーニなどが代表例。
また、温度が上がってしまっては、せっかくの味も台無しですから、15分程度で飲み切るのがマナーです。
ロング・カクテルは、氷がグラスに入っており、適温を維持でき、少し長い時間をかけて飲むカクテルのこと。
ジントニックなど、タンブラーに入っているカクテルが代表例です。
世界4大スピリッツ(蒸留酒)
カクテルのベースになるお酒は、ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムがほとんどで、これら4つの蒸留酒を、世界4大スピリッツ(蒸留酒)と呼びます。
これから、これら4つの蒸留酒ごとに、代表的なスタンダードカクテルをご紹介してまいります。
ジンベース
ジンは、大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物から蒸留酒を造り、ねずの実(ジュニパー・ベリー)をはじめとした香草や薬草類を加え、再蒸溜して造られます。
・マティーニ
画像出典:※Instagram @yoshimichi007 さんより
「カクテルの王様」とも言われるマティーニ。
かのチャーチル首相も愛した一杯と言われ、バーテンダー、飲み手ともに強いこだわりを持つ人が多いカクテルです。
・ギムレット
イギリス海軍の軍医であったギムレット卿が、ジンを飲みすぎる艦内の将校たちの健康を案じて、ライム・ジュースを混ぜて飲むことを勧めたことが起源とされる歴史ある一杯。
レイモンド・チャンドラーの名著、「長いお別れ」の中のセリフ、「ギムレットには早すぎる」はあまりにも有名です。
・ジントニック
カクテルの中でも、もっとも代表的なジントニック。
それゆえ、バーテンダーの実力ががわかるとも言われるカクテル。
使用するジンにこだわりを持つお店も多く、さまざまなバリエーションを愉しめます。
・ジンフィズ
「フィズ(fizz)」とは、ソーダ水の泡のはじける「シューッ」という音を表す擬音語に由来すると言われています。
ジントニックと並び、ロングカクテルの代表格。
レモンのさっぱりとした後味が心地よく、宵の口に最適なカクテルでしょう。
ウォッカベース
ウォッカは、大麦、ジャガイモ、トウモロコシなどの穀物類を原料に、蒸溜、濾過によって作られる蒸留酒です。
基本的には無味無臭で、雑味のないクリアなものがより上質とされています。
・モスコミュール
画像出典:※Instagram @ytoyosan3637さんより
モスコミュールは、「モスクワのラバ」という意味に由来し、「ラバに蹴飛ばされたかのように効く」、ウォッカベースの強いカクテルであることを表しています。
・ソルティドッグ
グラスの淵に施された塩が特徴的なカクテルである、ソルティドッグ。
ソルティドッグとは「甲板員」を意味するイギリスのスラングで、甲板員が汗だく、塩だらけになって働く様子に由来していると言われます。
・バラライカ
バラライカはロシアの三角形の弦楽器で、カクテルグラスの三角形を想起させることから名付けられたとも言われています。
テキーラベース
テキーラは、ブルーアガヴェという竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種を原料とした蒸留酒です。
原料の配合や熟成期間によってさまざまなタイプがあります。
・マルガリータ
画像出典:※Instagram @yiine_tachikawaさんより
テキーラベースでは、もっとも有名なカクテルの一つ。
米国人バーテンダーが、亡くなった恋人を偲んで名付けたと言われています。
・マタドール
マタドールとは、牛の最後のとどめを刺す「闘牛士」を意味します。
パイナップルの甘さとライムの酸味で飲みやすいカクテルです。
ラムベース
ラムは、サトウキビの搾り汁を原料に、発酵、熟成して造られる蒸溜酒です。
カラメルを焦がしたような独特な甘味と苦味が特徴で、熟成方法によって色合いに違いが出ます。
・ダイキリ
画像出典:※Instagram @__liebestraumさんより
キューバの「ダイキリ」という鉱山で働いていた鉱夫が、あまりの暑さに、キューバの特産物であるラムにライム、砂糖、氷を入れて作ったのが始まりとされています。
・モヒート
モヒート(mojito)の語源は諸説あり、ブードゥー教の「魔力」を意味する“mojo”という言葉から来ているという説や、スペイン語で「濡らす」を意味する“mojar”に由来するという説などありますが、詳しいことは分かっていません。
ラムの甘味とミントの爽快なフレッシュさが合わさり、暑い時期にぴったりのカクテルと言えます。
ブランデーベース
ブランデーは、白ワインの原料となる白ブドウを原料とし、発酵、蒸留、熟成を経て造られます。
芳醇な香りが特徴で、ストレートで飲まれることが多いですが、香り高いカクテルを作る際にも重宝します。
・サイドカー
画像出典:※Instagram @hiroki.jba.yasui さんより
考案者がバイクのサイドカーに乗っていたとか、いつもサイドカー付きのバイクで来る常連客のために作った、など諸説あるサイドカー。
ブランデーベースの深いコクとオレンジリキュールの酸味のバランスが素晴らしいカクテルです。
・ジャックローズ
このカクテルのベースとなるアップル・ジャック(リンゴのブランデー、カルヴァドスのこと)のジャックと、バラのような美しい色合いから名付けられたと言われてます。
ザクロが原料のグレナデンシロップを使用し、甘味と酸味のバランスがちょうどよい一杯です。
ウイスキーベース
ウィスキーは、大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸留酒です。
スコッチウィスキーやバーボンウィスキーなど、造られる原料、産地によってさまざまな味わいがあります。
・マンハッタン
画像出典:※Instagram @yash271169 さんより
「カクテルの女王」と言われるカクテル、マンハッタン。
マリリン・モンロー主演の映画「お熱いのがお好き」で登場したことで一躍有名になりました。
・オールドファッションド
名前の由来でもっとも有力なのが、ケンタッキー州のバーテンダーが生み出したという説。
19世紀、ケンタッキー州ルイビルのバー「ペンデニス・クラブ」に集う競馬ファンのために考案し、その古風な見た目から、「オールドファッションド」と名付けられたということです。
バーでのスマートな振る舞いとは?
マナーや立ち居振る舞いと聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。
ですが、まったく難しいことはなく常識的な範囲で行動すれば問題ありません。
ここでは、バーでの立ち居振る舞いやマナーの、ちょっとしたポイントをご説明いたします。
この「ちょっと」を知っているだけで、臆することなくバーへ行けるだけでなく、バーテンダーからも「わかってらっしゃる」と一目置かれるでしょう。
0.大まかな予算は?
バーでは、メニューがない場合も多く、いったいいくらかかるか不安に感じる方も多いかと思います。
まず最初に、バーではチャージ(席料)やサービス料がかかります。
目安として、チャージは¥1,000前後、サービス料は10%前後です。
基本的には、カクテル一杯¥1,500~2,000程度ですので、2~3杯飲んだとして大まかに¥6,000~7,000程度を見積もっておけば大丈夫でしょう。
デート利用などで失敗したくないときは、遠慮なく事前にバーへ問い合わせてみてください。
チャージや大まかな予算の目安を丁寧に教えてくれます。
1.できれば事前に席の確認を
バーを訪れる際は、可能であれば直前であっても、電話で席の確認をした方がよいでしょう。
お店側も心の準備ができますし、もし満席の時には、席が空き次第連絡をもらえるなど、やり取りがスムーズになります。
2.座る席はバーテンダーの案内に従う
入店したら、たいていの場合、バーテンダーが席を案内してくれます。
お店側も、お客同士の距離感や混み具合を考慮していますので、それに従いましょう。
3.お店でのマナー|他のお客様に配慮する
バーのカウンターは、公共の場です。
お店の雰囲気を壊さない服装、場の空気を乱さない会話、写真・動画撮影などは一言確認する、など他の方々への気配りを大切にしましょう。
また、カウンターの上に財布や携帯電話を置くのは、傷つけてしまう恐れがありますので避けるべきです。
4.オーダーの仕方|わからなければ遠慮なくバーテンダーに相談を
ある程度、自分の好きなカクテルやウィスキー名がわかっていれば問題ありませんが、あまり詳しくないという方もご安心を。
バーテンダーにあれこれ質問することは、まったく恥ずかしことではありません。
むしろ、お互いの距離を縮め、好みをしってもらういい機会なのです。
まず、ジンやウォッカなどのベースとなるお酒の好み、アルコールの強弱、ショートかロングか、などの自分の飲みたいカクテルのイメージを伝えましょう。
バーテンダーはお酒のプロですから、数あるカクテルの中から、最適な一杯を提案をしてくれます。
また、デートで女性をお連れしている場合も、その方の好みを伝えて、思い切ってバーテンダーにお任せしてしまうのが得策です。
会話のきっかけにもなりますし、次の一杯、次回の訪問の際にもコミュニケーションがスムーズになります。
5.だらだら飲まない
基本的に、バーでの長居は粋ではありません。
2~3杯飲み、バーテンダーと少し語らいながら、1時間~1時間半程度で退店するのがよいでしょう。
バーテンダーから見てもスマートに映ります。
6.会計はスマートに済まし、速やかに退店
バーでは、テーブルチェックが基本ですので、「チェックをお願いします。」と言えば、金額を記入した紙を渡してくれます。
最近では、ほとんどのバーでクレジットカード決済に対応していますが、一部の老舗では、現金のみの場合もありますので、そういった老舗バーに行く際には、事前に確認しましょう。
適度にお酒も入り、バーで過ごした余韻を味わいたくなるものですが、お会計が済んだらお礼を言ってさっと退店。
バーは大人の社交場ですから、最後までスマートに振舞いましょう。
カクテルの美味しいバー15選
バーで飲むカクテルが美味しいのは当たり前。
ですが、数あるバーの中でも、ぜひ一度は足を運んでカクテルを召し上がっていただきたいバーを15軒ピックアップいたしました。
カクテルコンペティション優勝経験者のバーから、スタイリッシュなホテルバーまで。
「渋谷」、「青山・表参道」、「銀座」、「赤坂・溜池山王」、「新宿」の5つのエリアから、それぞれ3軒ずつご紹介いたします。
※緊急事態宣言は解除されましたが、お店ごとに営業日、時間は通常と異なっている場合がありますので、詳細につきましては直接店舗にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
渋谷エリア
若者の街と言われる渋谷ですが、実は世界レベルのバーがあるのです。
カクテルコンペティションで世界一に輝いたバーから、街の喧騒を忘れさえてくれるバーまでご紹介いたします。
日本を代表するバーテンダー石垣忍氏
石の華
渋谷のバーと言えば、最初に名前が挙がるのがこの石の華。
オーナーバーテンダーの石垣忍氏は、2002年に開催された全国バーテンダー技能大会で優勝。
そして2005年には、国際バーテンダー協会公認のカクテル世界大会に日本代表として出場、シニア部門(29歳以上)において優勝、世界一のバーテンダーとなりました。
その後は、カクテルレシピの考案や講演など、精力的に活動を続けています。
月替わりで、オリジナルカクテルを提供しており、通う度に季節を感じることができるのも魅力です。
すでにベテランの風格が漂う石垣氏の作り出すカクテルを求めて、多くのファンが詰めかけています。
渋谷の喧騒を忘れる
Bar AdoniS
画像出典:※Instagram @mkeew_insta さんより
道玄坂の喧騒を忘れさせてくれる、バー・アドニス。
”エーゲ海の風”をテーマに、白を基調とした店内には、まっすぐな大理石のカウンターが鎮座し、来る者を出迎えてくれます。
チーフバーテンダーを務める大沢智枝氏は、数々のカクテルコンペティションでの受賞歴を誇り、カクテルの腕前は確かなもの。
大沢氏の柔らかな接客も心地よく、デート利用にも最適のバーです。
世界が注目するバー
The SG Club
画像出典:※Instagram @the_sg_club さんより
The SG Clubを運営するのは、バー業界では知らない人はいないであろう後閑信吾氏。
後閑氏は、単身ニューヨークへ渡り、バーテンダーとして活躍。
その後、2012年に米国代表としてカクテルコンペティションの世界大会に出場し、見事優勝し世界一となった実力者。
今年、The SG Clubは、ASIA’S 50 BEST BARS 2021にて3位を受賞し、名実ともに日本トップのバーとして知られています。
オリジナルカクテルも豊富で、ぜひ訪れて世界レベルのカクテルを味わってみてください。
青山・表参道エリア
感度の高い若者やクリエイターたちが集うこのエリア。
個性豊かな飲食店も数多くありますが、こちらではさらに独特の世界観を持ったバーをご紹介いたします。
伝説の名店
Bar Radio
画像出典:※Instagram @feanor_foodie さんより
南青山説的な名店、バー・ラジオ。
50年近くにわたり、この街の歴史を見つめ続けてきたのは、オーナーバーテンダーの尾崎浩司氏。
茶道の精神を重んじ、路地裏に佇むバーの店内は、尾崎氏の美学が隅々にまでいきわたっており、独特の世界観を表しています。
村上春樹やヨージ・ヤマモトをはじめとした一流の作家、クリエイターらが、尾崎氏の作るカクテルを求めて、夜ごと集まったという名店です。
ひっそりと地下に佇む隠れ家
骨董通りBar HO
画像出典:※Instagram @fujino_wk さんより
読み方は、「バーホ」。
「hide out (隠れる)」の頭文字から名付けられた通り、まさに骨董通りの隠れ家のようなバーです。
照明をギリギリまで落とした店内は、大人の雰囲気たっぷり。
地下の店舗ながら、天井まで5メートルはある吹き抜けのバックバーを備え、開放感は抜群です。
通常のカクテルに加え、フレッシュフルーツを使用したシャンパンカクテルも数種類用意しており、デート利用に最適なバーです。
圧倒的な暗さで感じる新世界
bar 城.
画像出典:※Instagram @sudare.cocktail さんより
ここまで暗いバーも珍しい。
bar 城.に一歩足を踏み入れて、まず感じることです。
おまけにBGMもなく、しゃべることがはばかられる空間が広がっています。
目や耳から入ってくる情報を制限することによって、このバーでしか味わえない時間を提供したいというコンセプト。
やや上級者向けのバーに思えてきますが、やはりこちらでしかいただけないカクテルが魅力です。
オーナーバーテンダーの佐藤博和氏が、スタンダードカクテルを再構築。
通常使用するお酒を変更したり、希少なリキュールで代用したりと他のバーではまず体験できないカクテルが愉しめます。
銀座エリア
世界に誇る街、銀座。
一流を知る大人たちの社交の場として、名店がひしめき合っています。
その中でも、とりわけ注目される名店を厳選いたしました。
日本人初の世界一
スタア・バー・ギンザ
画像出典:※Instagram @star__bar さんより
数々の国内カクテルコンペティションで優勝することなんと5回。
岸氏の活躍は国内にとどまらず、1996年には最も権威ある世界カクテルコンペティションの第21回大会で優勝、日本人として初めて世界一となる偉業を達成。
2004年、東京都知事より東京マイスターに認定、2008年、「現代の名工」をバーテンダーとして初めて受章、さらに2014年には黄綬褒章を受章するなど、名実ともにバー業界を牽引してきました。
こちらでは、やはりスタンダードカクテルをいただくのがよいでしょう。
世界最高峰の味わいを、ぜひ味わってみてください。
銀座4丁目の名店の2号店
Bar Seven Seasons
画像出典:※Instagram @alb.y さんより
名店ひしめく銀座でも名店の一つと評される、「銀座4丁目」のバー・フォーシーズンズの2号店としてオープンしたバー・セブンシーズンズ。
「銀座7丁目」ということで、セブンシーズンズと命名されたそうです。
バーテンダーの全国大会で日本一に輝いた勝亦氏がオープンした2号店ということで、当初から話題となりました。
もちろん、カクテルの評判は言わずもがなで、舌の肥えた銀座の客たちを、毎夜満足させています。
一人しっとりと飲む
Bar Anthem
画像出典:※Instagram @misato444444 さんより
後ほどご紹介するガスライト出身の浅倉淳氏が、2009年にオープンしたバー・アンセム。
浅倉氏も例にもれず、バーテンダーの全国大会で日本一に輝いた経歴を持つ実力者。
スタンダードカクテルをしっとりと愉しむのにふさわしい空間で、ぜひ一人で訪れて銀座の夜を味わってみてください。
赤坂・溜池山王エリア
夜になると静まり返るオフィス街。
そんな街で、長らく働く男性たちを満足させてきた老舗と、近隣の新旧のホテルバーをご紹介いたします。
官庁街に佇む老舗
ガスライト霞が関本店
画像出典:※Instagram @gaslight.kasumigaseki さんより
霞が関の官庁街にの一角に佇むガスライト。
1953年にシカゴでオープンし、一世を風靡した会員制バー「ガスライトクラブ」の流れを汲む老舗です。
都内に4店舗を展開し、その総本山にあたります。
現在のオーナーバーテンダーは、井口法之氏。
井口氏は、2007年のバーテンダー全国大会で見事優勝し、日本一に輝いた実力者。
在籍するバーテンダーの方たちも、コンクールに積極的にチャレンジされており、非常にレベルの高いカクテルが味わえるバーです。
女性一人でも訪れやすい
ザ・キャピトルバー
画像出典:※Instagram @yiriy985 さんより
ザ・キャピトルホテル東急のメインロビーから、専用エレベーターで上がるとたどり着くメインバー、ザ・キャピトルバー。
ロビー吹き抜けに面したハイカウンターと、ホテルの庭園と赤坂の街並みを望むラウンジを併せ持つ、隠れ家のような落ち着いたバーです。
旧・キャピトルホテル東急時代のメインバーであった李白バーのおもてなしの伝統を受け継ぎ、女性一人でも訪れやすい空間として生まれ変わりました。
季節に合わせたオリジナルカクテルも多く、女性同士で訪れてカクテルを片手に、話に花を咲かせるのも良いでしょう。
ホテルバーの老舗
メインバー ダビンチ
画像出典:※Instagram @dolores.annabelさんより
ANAインターコンチネンタルホテル東京のメインバーとして約35年の歴史を持つ、ダビンチ。
店名の由来でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチの時代、15世紀のルネサンス調の店内は、落ち着いた上質な大人の空間を演出しています。
長い歴史の中で、数多くのオリジナルカクテルを生み出してきたのがダビンチの特徴。
カクテルコンペティションでの受賞歴も多数あり、多くのゲストの心を掴んできました。
仕事帰りにさっと一杯傾ける、そんな大人な使い方をしたくなるホテルバーです。
新宿エリア
日本でも有数の繁華街である新宿。
エリアによって全く表情の異なる新宿ですが、その中でも歌舞伎町にほど近い地区でひっそりと営業するお店をピックアップ。
歓楽街の賑わいを感じさせない上質な空間が広がるバーをご紹介いたします。
重厚でクラシカルな内装が渋い
Bar le Parrain
画像出典:※Instagram @ryosugimoto さんより
まるで映画のワンシーンから飛び出してきたかのような雰囲気の、ル・パラン。
店名はフランス語で「ゴッド・ファーザー」を意味し、店内の重厚な設えが、よりその名を強調しているようです。
オーナーバーテンダーの本多啓彰氏は、上記のバー・ラジオ出身。
名店で修業した本多氏のカクテルに酔いしれながら、あなたも映画のワンシーンの一部になってみてはいかがでしょうか。
気軽にレベルの高いカクテルを愉しむ
STING
画像出典:※Instagram @kani_san_1989さんより
新宿三丁目駅から徒歩1分ほどの雑居ビルの3階
。
気さくでお酒好きなオーナーバーテンダーの深澤氏が、笑顔で出迎えてくれます。
基本的にメニューはなく、オーナーバーテンダーの深澤氏とあれこれ相談しながら注文するスタイル。
深澤氏の引き出しは非常に多く、あなたにぴったりの一杯を提供してくれるでしょう。
ピアノの生演奏も楽しめる
rit bar
画像出典:※Instagram @kaasm1204さんより
新宿駅と歌舞伎町の中間に位置する、リット・バー。
オープンから約30年たつ老舗ですが、比較的若いバーテンダーたちが切磋琢磨し、腕を振るっています。
スタンダードカクテルはもちろんのこと、旬のフレッシュフルーツを使用したカクテルも非常に人気があり、常時10種類ほど楽しむことができます。
店内にはグランドピアノが設置されており、毎夜ジャズの生演奏が愉しめるのも魅力の一つです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
カクテルの基本、バーを愉しむポイントから、カクテルの名店までをご案内してまいりました。
バーという響きから、どうしても敷居の高さを感じてしまうかもしれませんが、この記事を読んでいれば心配ご無用です。
あとは、思い切ってバーの扉を開けて、バーテンダーに身をゆだねれば、至福の時間を愉しめますよ。