ホテルバーの魅力とは?
それは、上質なサービスと共に、ホテルでしか味わえない非日常を体験できることでしょうか。
国内外からの旅行者だけでなく、打ち合わせで訪れたビジネスマンなど、さまざまな人たちが交錯するホテル。
そんな人たちの纏う空気感が混ざり合ってできる、街中では感じることのできない雰囲気が、私たちを非日常へと連れて行ってくれます。
特にホテルバーでは、そんな空気感がより濃くなる気がします。
世間から隔絶され、より凝縮された空間で、バーテンダーの上質なサービスに身をゆだねる時間は、まさに非日常。
この記事では、ホテルバーを訪れる前に知っておきたいポイントに始まり、国内で代表的な老舗ホテルバー、大切な人と訪れるのに最適なバーまで厳選した8軒をご紹介いたします。
ホテルバーを訪れる前に
予約は必要か?
必ずしも予約は必須ではありませんが、打ち合わせなど、利用日時があらかじめわかっている場合は、事前に予約した方がよいでしょう。
ドレスコードの有無
基本的に、ホテルのロビーや飲食施設というのは公共のスペースですので、客室以外ではドレスコードがあると思っておいた方がよいでしょう。
ですので、バーなどを訪れる際には、Tシャツや短パン、サンダルといった服装は避け、TPOに沿ったものをお勧めします。
可能なら、男性はジャケットを着用した方が無難です。
せっかくのホテルバーですから、お洒落をして訪れた方が、空間をより一層楽しめますよ。
カウンター席とテーブル席
入店時にどちらがよいか、スタッフに確認されますので、目的に合わせて希望を伝えましょう。
希望通りの席に空きがない場合は、空き次第移れるよう、お願いしておくのもポイントです。
日本を代表する老舗ホテルバー4選
たくさんの外資系ホテルが参入してきて久しいですが、今回ご紹介する、代表的な老舗も負けず劣らず魅力あふれるホテルばかりです。
ほとんどが開業から半世紀近く経ち、一部リニューアルしているところもありますが、その伝統と精神をしっかりと受け継いでいます。
経験に裏打ちされたホスピタリティーの高さも、居心地のよさにつながっています。
The Okura Tokyo
オーキッドバー
画像出典:※Instagram @nao_insta_703_703 さんより
ホテルオークラが、2019年にリニューアルして「The Okura Tokyo」として新たなスタートを切りました。
そして、そのオークラの顔であったオーキッドバーも装いを新たに再び歴史を刻み始めます。
オーキッドバーは、ウィスキーの品揃えに定評があり、他では見かけない希少な銘柄も多数あり、レアアイテムを探し求めて来店する客も少なくありません。
日ごと終わりに、老舗ホテルのカウンターでウィスキーを片手に物思い耽るのも、贅沢な時間の過ごし方ではないでしょうか。
ホテルニューオータニ東京
バー・カプリ
画像出典:※Instagram @soulheaven2 さんより
1964年の開業より、半世紀以上にわたりメインバーとして国内外のお客様をもてなしてきたバー・カプリ。
バックバーに飾られている7枚の絵画は、バー・カプリを象徴するもの。
フランス人画家のポール・アイズピリによるものです。
もともとニューオータニの2代目オーナーの大谷米一元社長が2枚所有していたことをきっかけに、ポール本人をホテルに招き、バー・カプリのために5枚を描いてもらったそうです。
これらの連作には、イタリアのカプリ島が描かれており、店名の由来にもなっています。
バーカウンターに埋め込まれたグランドピアノによるジャズの生演奏も行われており、ジャズを聴きながら、絵画鑑賞に浸るのもおすすめです。
帝国ホテル
オールドインペリアルバー
画像出典:※Instagram @madamefigarojapon さんより
近代建築の3大巨匠のひとりとされるフランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル。
通称「ライト館」と呼ばれ旧本館は、建築芸術史の中でも世界的に有名な建造物の一つです。
とりわけその旧本館の面影を強く残す、オールドインペリアルバー。
歴史を色濃く映す老舗らしく、最古のオリジナルカクテルは、大正時代に海外のゲストのために作られたウェルカムドリンク、「マウントフジ」。
当時のやり取りを想像しながら、タイムスリップしたような時間を過ごしたいですね。
ハイアットリージェンシー東京
オードヴィー
画像出典:※Instagram @hyattregencytokyo さんより
都庁にほど近いハイアットリージェンシー東京のメインバー、オードヴィー。
重厚なカウンターと革張りの椅子が出迎えてくれる正統派のバーとして、この地で長く常連客をもてなしてきました。
かなり照明を絞った都心の隠れ家のような雰囲気が特徴。
スタンダードカクテルに加え、ウィスキーやスピリッツの品揃えが豊富なので、一人カウンターでゆっくりと飲むのにふさわしいバーです。
デートに最適なホテルバー4選
ここでは素晴らしい夜景を望むバーから、上質で洗練された空間が魅力のバーまで、デート利用に最適なホテルをご紹介してまいります。
ピアノのジャズライブも行われているバーもありますので、とっておきの夜を演出したいときにぴったりです。
グランドハイアット東京
マデュロ
画像出典:※Instagram @myassetalloさんより
六本木を象徴するようなホテル、グランドハイアット東京。
そのメインバーとして、多くのエグゼクティブたちをもてなしてきた、マデュロ。
洗練されていながらも、色気を感じさせる内装は、六本木という街を体現しているかのようです。
揺らめくガスランプの灯りが印象的で、センターステージでのジャズ演奏をより一層引き立たせます。
パークハイアット東京
ニューヨーク・バー
画像出典:※Instagram @01329taka さんより
新宿の喧騒から少し離れたエリアに位置する、パークハイアット東京。
東京を代表するラグジュアリーホテルの一つの最上階に入るのが、ニューヨーク・バーです。
高さ8メートルを超える天井の高さがもたらす開放感と、ニューヨークさながらの摩天楼を望む夜景が、このバーの最大の特徴。
毎夜繰り広げられるジャズライブに耳を傾けながら、絶景に酔いしれるひと時は、何物にも代えがたい時間です。
セルリアンタワー東急ホテル
タワーズバー ベロビスト
画像出典:※Instagram @nobunobernobest さんより
渋谷を代表するホテル、セルリアンタワー東急ホテルの最上階に位置するタワーズバー ベロビスト。
地上150メートルの高層から見渡す幻想的な夜景が印象的で、デートにふさわしい雰囲気です。
ピアノのジャズライブも開催されており、音楽をバックにカクテルに酔いしれる夜をお楽しみください。
ウェスティンホテル東京
ザ・バー
画像出典:※Instagram @yoko_moon125 さんより
恵比寿ガーデンプレイスのすぐ横に位置するウェスティンホテル東京のメインバーである、ザ・バー。
重厚なカウンターと設えは、約350種類ほど取り揃えるウィスキーによく合うシックで洗練された大人の雰囲気を醸し出しています。
女性向けのウィスキーカクテルも用意があり、宿泊でなくてもデートの合間に軽く一杯のむのも素敵な時間の過ごし方です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
非日常を味わえるホテルバー。
その中でも、日本が誇る老舗ホテルのメンバーから、デート利用に最適なバーまでをご紹介してまいりました。
重厚な空間で上質なサービスに身をゆだね、一人グラスを傾けるもよし、大切な人と訪れて心に残る時間を過ごすもよし。
ぜひ特別な空間、ホテルバーで日常を離れた体験をしてみてください。