パイパー・エドシックは、圧倒的なほどに輝かしい逸話を持つシャンパーニュです。
今回は、そんなパイパー・エドシックの類まれに豪華なエピソードやメゾンの歴史、シャンパーニュの特徴などに触れながら、その奥深い世界をご案内します。
味わいなどの解説とともにラインナップもご紹介するので、実際に飲んでみたくなったらぜひ参考にしてみてくださいね。
パイパー・エドシックには豪華絢爛なエピソードがたっぷり!
まずはじめに、パイパー・エドシックのエピソードについてたっぷりとお話します。
エピソードを知っていると、なんだか愛着が湧くものですよね。
ワインショップをおとずれた時、ふと見つけてクスッと笑顔になれる。
そんな逸話をご紹介していきます。
王妃マリー・アントワネットに献上されたシャンパーニュ
パイパー・エドシックは、「王妃にふさわしいシャンパーニュを(réussir une cuvée digne d’une reine)」という目標のもとに造られたシャンパーニュです。
1785年、フローレンス=ルイ・エドシックは「まるで、こちらに微笑いかけてくるかのようなワイン」を造るためメゾンを立ち上げます。
そして、メゾンとして初めてのシャンパーニュを王妃マリー・アントワネットに献上しました。
彼女はこのシャンパーニュを大層気に入ったと言われ、パイパー・エドシックの公式サイトにも「初代ブランド・アンバサダー」として登場しています。
そんなマリー・アントワネットを始めとして、ハプスブルク家や中国の皇帝など各国の王室・宮廷にファンを持つパイパー・エドシック。
なんと、14にも上る王室から御用達を拝命している名門です。
大女優マリリン・モンローにも愛された「ザ・ムービー・シャンパーニュ」
パイパー・エドシックは、いくつものハリウッド映画に登場し、数多くのスターに愛されてきました。
映画とパイパー・エドシックの関係の深さは「ザ・ムービー・シャンパーニュ」という異名によく表れています。
「寝る時に身に着けるのはシャネルの5番。毎朝欠かさないのはパイパー・エドシック。私の目覚めの1杯よ。」
このセリフを残したのは、世紀の大女優、マリリン・モンロー。
彼女もパイパー・エドシックの愛飲家だったそうです。
カンヌにオスカー、全豪オープン。世界的祭典を彩るパイパー・エドシック
パイパー・エドシックは、現在も映画界と深い親交があります。
1993年からは「カンヌ国際映画祭」の公式シャンパーニュに、2015年の第87回からは「アカデミー賞の授賞セレモニー」の公式シャンパーニュに選ばれています。
映画祭ごとにリリースされる限定ラベルのパイパー・エドシックとレッドカーペットが、映画祭の象徴にもなっています。
パイパー・エドシックは、アカデミー賞やカンヌ国際映画祭の公式シャンパーニュだけでなく、テニスの4大国際大会のひとつ「全豪オープン」でも公式シャンパーニュを務めています。
ゴルチエにルブタン。巨匠たちとのコラボレーション。
パイパー・エドシックは、アパレル界を代表する鬼才たちとコラボレーションしたコレクションも発表してきました。
1990年にはジャンポール・ゴルチエ氏と、2009年にはクリスチャン・ルブタン氏とのコラボレーションをリリースし話題を集めました。
ジャンポール・ゴルチエ・エディション(1999年)
1999年にリリースされたのは、真っ赤なエナメルのジャケットに包まれた限定ボトル。
ゴルチエらしいボンデージ・ファッションのシャンパーニュです。
画像出典:※Instagram @team42gb さんより
クリスチャン・ルブタン・エディション(2009年)
2009年にリリースされたのは、クリスチャン・ルブタン氏によるデザインのハイヒール型のワイングラス。
ルブタンの命とも言える、赤い靴底も健在です。
パイパー・エドシックのボトルの赤と好相性な、個性的なコラボレーションとなっています。
画像出典:※Instagram @bonnieandbonniegermany さんより
パイパー・エドシックのシャンパーニュは、どんな味わい?
ここまで、パイパー・エドシックの逸話についてお話してきました。
こんなにもたくさんの逸話のあるシャンパーニュがどんな味わいなのか、気になりますよね。
パイパー・エドシックは、モンターニュ・ド・ランス地区に本拠地のあるメゾンです。
モンターニュ・ド・ランスは、ピノ・ノワールの聖地と言われている地域。
パイパー・エドシックも、このモンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールを核としたシャンパーニュ。
ピノ・ノワールらしい、力強くふくよかで、ベリーのような芳醇な香りが特徴的な味わいを持っています。
パイパー・エドシックのラインナップ
さてここからは、パイパー・エドシックのラインナップをご紹介していきます。
実際に飲んでみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
CUVEE BRUT(ブリュット)
ブリュットは、パイパー・エドシックを代表するシャンパーニュ。
ピノ・ノワールを50%-55%、ピノ・ムニエを20%-25%、シャルドネを15%-20%の比率で造られ、10.5g/Lのドザージュがなされる辛口。
100以上の畑のワインをブレンドして造られる、ノン・ヴィンテージ シャンパーニュです。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:3,980円
ROSE SAUVAGE(ロゼ・ソヴァージュ)
ロゼ・ソヴァージュは、パイパー・エドシックを代表するロゼ・シャンパーニュ。
ブリュットと同じく、ピノ・ノワールを50%-55%、ピノ・ムニエを20%-25%、シャルドネを15%-20%の比率で造られますが、ピノ・ノワールのうち20%-25%を「赤ワイン」の状態で使っています。
大胆にブレンドされた赤ワインがユニークなロゼ・ソヴァージュ。
お食事と合わせるのにぴったりの辛口シャンパーニュです。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:5,940円
CUVEE SUBLIME(シュブリーム)
シュブリームは、35g/Lのドザージュがなされている、甘口(ドゥミ・セック)のシャンパーニュ。
ピノ・ノワールを50%-55%、ピノ・ムニエを30%-35%、シャルドネを15%-20%の比率で造られます。
バニラやトロピカルフルーツのようなニュアンスに、熱した果実のような凝縮感のある香りが特長です。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:6,982円
PIPER Riviera(パイパー・リビエラ)
パイパー・リビエラは、氷と楽しむシャンパーニュ。
35g/Lのドザージュがなされている、甘口(ドゥミ・セック)です。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
Essentiel(エッセンシエル)
エッセンシエルは、ドザージュが6g/Lに抑えられた極辛口のシャンパーニュ。
最低でも4年間の熟成を経て出荷されます。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:4,840円
Essentiel BLANC DE BLANCS(エッセンシエル ブラン・ド・ブラン)
エッセンシエル ブラン・ド・ブランは、パイパー・エドシックでは唯一、シャルドネ100%で造られるシャンパーニュです。
ドザージュは4g/Lと、極辛口。
フレッシュさと豊かなミネラル感が特長です。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:7,198円
BRUT VINTAGE(ブリュット ヴィンテージ)
ブリュット ヴィンテージは、ぶどうの出来が良かった年にだけ造られるヴィンテージ・シャンパーニュです。
最大でも18のグラン・クリュ(特級畑)とプルミエ・クリュ(1級畑)から選びぬかれたぶどうで造られます。
それぞれのヴィンテージの個性は、公式サイトからご確認いただけます。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:8,580円
Rare(レア)
レアは、パイパー・エドシックの中でも最も贅沢なシャンパーニュ。
その名の通り、レアな(稀な)個性を持つぶどうが収穫されたときにだけ造られ、1976年の初ヴィンテージ以来リリースされたのは8ヴィンテージのみ。
このティアラのような細やかな細工のラベルは取り外すことができ、王妃マリー・アントワネットへのオマージュと言われています。
画像出典:※Instagram @piper_heidsieck さんより
参考価格:19,250円
お休みの日の朝、ベッドの上でいただくシャンパーニュは最高!
皆さんは、お休みの日の午前中にシャンパーニュを愉しまれたことはありますか?
何も予定がない休日をまったりと過ごすのに、これ以上素晴らしい過ごし方はない、と言っても過言ではありません。
この週末は、パイパー・エドシックを片手に、映画を観てみるなどいかがでしょうか。
マリリン・モンローの朝に想いを馳せてみることもできそうです。
いちご大福
「マリアージュ」を研究するレストラン“レヴェランス”で生まれた、いちご大福の中にモエ・エ・シャンドンのジュレを忍ばせたレストランデザートです。
フレンチシェフの遊び心から生まれた、シャンパン好きなら楽しくてたまらなくなるような逸品です。Bon appétit !