ワインについてもっと知りたい、勉強したいけれど、どうやって進めたらいいかわからない。

ワインに興味を持ち始めると、このような悩みを持つ方が多いかと思います。
数あるワインの資格の中でもおすすめなのが、「ワイン検定」です。
ワイン初心者でもチャレンジしやすいレベルからスタートし、体系的に知識を習得していくことができます。

この記事は、ワイン検定の種類やレベル、試験内容まで詳しく解説、そしてステップアップに最適なその他のワイン資格をご紹介いたします。

2種類のワイン検定

現在、ワイン検定には、「日本ソムリエ協会(J.S.A.)」と、「全日本ソムリエ連盟(ANSA)」が認定を行っている2つのものがあります。
どちらも、更なるワインの普及を目的として設けられ、ワイン初心者が無理なくスタートできる内容となってます。

「ソムリエ」「ワインエキスパート」などは有名な資格ですが、その難しさを考えると、やはり初心者にはハードルが高いもの。
ですが、ワイン検定合格後にこれら資格に挑戦することは、知識の定着に役立ち、モチベーションの維持にもつながります。
後ほど、ワイン検定以外の資格もご紹介いたしますので、ぜひチャレンジしてみてください。

日本ソムリエ協会(J.S.A.)認定のワイン検定

画像出典:※Instagram @tokyobagelbguri ​​さんより

日本ソムリエ協会が実施するワイン検定は、ワインに興味を持つ方を対象に、ワインの基礎的な知識の普及を目指して創設されました。
ワイン入門者向けの「ブロンズクラス」と、ブロンズクラス認定者が受験できる「シルバークラス」の2レベルで構成されます。
受験資格は、検定日に満20歳以上であれば、職業など問わずだれでも受験可能です。

試験内容は、テイスティング試験はなく、筆記試験のみ
テキストによる事前学習を行い、検定日に講習を受講、その後に試験が行われます。
例年、検定は春と秋、年2回実施され、会場は全国から選択可能です。
※最新情報につきましては、日本ソムリエ協会HPをご確認ください。

ブロンズクラス
家庭で、より楽しくワインを飲むための基礎的な知識の習得を目指します。
テキストの事前学習と、講習をしっかり受ければ、ほとんどの方が合格できるレベルとされています。

受験料:11,000円(税込、テキスト代含む)
※テキスト無し:9,020円
試験内容:講習:90分 筆記試験:40分

シルバークラス
レストランやワインショップで、ソムリエと相談しながら、自分の好みのワインを選ぶための知識の獲得を目指します。
難易度は一気に数歩進んだレベルとなり、テキストのボリュームもブロンズクラスの4倍程度あるため、事前学習が重要となります。

受験料:15,000円(税込、テキスト代含む)
※テキスト無し:11,700円
試験内容:講習:120分 筆記試験:40分

各クラスの合格者には、認定カード認定バッジが送られます。

さらに詳しく知りたい方はこちらから

全日本ソムリエ連盟(ANSA)のワイン検定

全日本ソムリエ連目が実施するワイン検定は、消費者の方々に、ワインの魅力を知り、より楽しんでもらうことを目的に実施されています。
もっとも易しい入門者向けの5級から、ソムリエと同等レベル知識が問われる最難関の1級まで、5段階のレベルに分かれています。

日本ソムリエ協会のワイン検定と同様、満20歳以上ならだれでも受験することができます。
ただし、2級は3級合格者のみ、1級は2級合格者のみ受験可能です。
※同連盟が認定するソムリエ / ワインコーディネーターの資格保有者は、2級から受験可能。

試験内容は、テイスティング試験はなく、筆記試験のみ
「歴史・文化」、「造り方」、「モラル・マナー」、「楽しみ方」、「雑学」をテーマに、テキストである「新訂 ワインの基(全日本ソムリエ連盟)」から出題されます。
※モラル・マナーのみ、テキスト以外からの出題となります。

5級
受験料:1,000円(税込)
試験内容:正誤選択方式(1度の申込で3回まで受検可能)(30問)
合格ライン:70%
受験方法:オンライン受験

4級
受験料:1,000円(税込)
試験内容:二肢択一選択方式(1度の申込で3回まで受検可能)(30問)
合格ライン:70%
受験方法:オンライン受験

3級
受験料:3,650円(税込)
試験内容:マークシートによる択一方式(50問 / 50分)
合格ライン:70%
受験方法:会場受験

2級
受験料:4,200円(税込)
試験内容:マークシートによる択一方式(50問 / 50分)
合格ライン:75%
受験方法:会場受験

1級
受験料:5,250円(税込)
試験内容:マークシートによる択一方式(50問 / 50分)
合格ライン:85%
受験方法:会場受験

3級~1級の合格者には、カード型の認定証書が送られます。
4、5級受験の場合は、オンライン試験終了後に即時判定、合格者はデジタル認定証書のダウンロードが可能です。

さらに詳しく知りたい方はこちらから

他にはどんなワイン資格がある?

ここでは、ワイン検以外の、日本ソムリエ協会と全日本ソムリエ連盟が認定を行っているワイン資格をご紹介いたします。
ワインの面白さは知識量に比例すると思いますので、ワイン検定合格後も、ぜひ歩みを止めずに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

日本ソムリエ協会認定
ソムリエ

日本での知名度が最も高いのが、この日本ソムリエ協会が認定するソムリエ資格です。
飲食店などでの実務経験が最低3年以上(協会正会員の場合は2年)必要となるプロフェッショナル向け

筆記試験、テイスティング、サービス実技の三次試験まであり、ワインに関する総合的な力が試されます。
合格率は3~4割程度と、難易度の高い資格です。

日本ソムリエ協会認定
ワインエキスパート

職業に関係なく、満20歳以上であればだれでも受験可能な愛好家向けの資格。
愛好家向けと言っても、難易度はソムリエ資格と同等で、サービス実技以外の二次試験まで課せられます。

1996年にスタートし、現在では約18,500名(2021年1月)の資格認定者が誕生しており、近年注目度の高まっている資格です。

全日本ソムリエ連盟認定
ソムリエ / ワインコーディネーター

全日本ソムリエ連盟が認定する資格。
ワインに関する知識、テイスティングなどの基本的な技術はもちろんのこと、ゲストをもてなすための接客力、ワインのセールスプロモーションなど、幅広いスキルを重視しています。
択一式、記述の筆記試験に始まり、テイスティング、プロモーションの企画立案など、四次試験まで行われる長丁場です。

試験合格後にソムリエ、ワインコーディネーターどちらかの呼称を選択します。
飲食店勤務の方は前者を、酒販店や百貨店などに勤務の方は後者を選ぶことが多いそうです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

ワイン初心者でも挑戦しやすい「ワイン検定」、さらに進んだレベルの「ソムリエ」「ワインエキスパート」などの資格についても詳しく見てまいりました。
ワインというものは、知れば知るほど楽しみの幅がどんどん広がっていきますので、少しでもご興味があれば、挑戦してみてください。